2.「ながら」と「つつ」の使い分け


共に動作の平行を表す接続助詞である「ながら」と「つつ」。

意味はほぼ同じであるゆえ使い分けの仕方がいまいち分からない。

というわけで、今回はこの二つの言葉の使い分けについて書いていく。






「ながら」と「つつ」、この二つの言葉は文章的であるかどうかで使い分けていく。


「ながら」は二つの動作を平行して行っている様子を主観的に見た場合、

「つつ」は二つの動作を平行して行っている様子を客観的に見た場合、


以上のような使い分けになる。


例:「テレビを見る」と「ご飯を食べる」という二つの動作を平行して行っている場合


ながら→「テレビを見ながらご飯食べてる」

つつ→「テレビを見つつご飯を食べてる」


上の場合は会話的、下の場合は文章的な感じになる。


小説の場合、セリフでは「ながら」を、状況描写では「つつ」と使い分けるといいかもしれない。

ただし、一人称視点の時は状況描写「ながら」を使ってもいいかもしれない


また、「つつ」には動作・状態の継続を表す意味もある


例:場の空気が悪くなりつつある

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