考え方一つ

近頃強く考えている事がある。

私はなかなか許せない人間である、過去の事も蒸し返し思い出してはイライラするし、私が嫌な思いをした人間はすべて不幸になってそのうち不慮の事故や未知の病でこの世のどこ探しても会えなくなっていればいいと思っていました。

しかし最近この愚かしい考え方は改めることにしました。


「許さなきゃ許されない」

基本的にこの考え方がほぼ全てです。

自分がされたことに強烈な怒りを溜め込むことは悪いことではないと考えています。憤ることが悪いことであったら虚しいですから。

しかしいつかもし自分が憤ったことと同じことをしたとしたら、一生許されずに生きていくことになってしまいます。

罪の意識を背負いながら許されないことは死と同義であるほど重く辛いことあると思います。

一寸先何が起こるか分からない人生で、許さない立場にいたと思ったらその直後自らが許されない立場に陥ることだってあります。その時に許すことができない人間を寛大に許してくれる人間がいるでしょうか?私はそうはいないと思います。

だから許さなきゃならないと思います。どんなに腸煮えくり返っても最後にはどこかを妥協して許さなければ、許される人間になれないからです。


飲み込めない辛いことが世の中には多くあります。

しかし誰かがどこかで飲み込み受け入れなければ罪は重すぎて誰も背負うことができなくなってしまうのではないでしょうか?背負える罪を許せる心が人生を豊かにすると信じています。

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