お手紙

拝啓

厳しい冬の寒さに春の訪れを今や遅しと望む日々が続いております。

皆様方におかれましては、ますますのご活躍と存じておりますが、染み入るような寒さに体調を崩されないよう、ご自愛下さいませ。


堅苦しく入ってみましたが、最近昔馴染みに素敵な手紙を頂いたので、中学生の頃を思い出して書いてみました。

文通の文化って今はあまり見られないのでしょうか?私もすっかり文通をしなくなって久しいですが、やはりメールやライン等のツールの方が手軽で早く便利ですので、わざわざ手紙をしたためるのも、手間を考えるとやらなくなってしまったのかもしれません。


筆不精で悪筆な私は、手紙が苦手であまり書かないのですが、唯一前述の友人と文通をしていたことがあります。

といっても友人が遠く離れてしまってから1年間程度の短い間でした。

しかしながらお互いの近況を手紙にてやり取りするのも、中々に味があって趣深いものです。

先月は文字が少し乱れていたなと思うと、翌月の手紙の内容は丁寧でいいことがあったと嬉々として書いてあったり、デジタルなフォントの羅列からは読み取れない感情があるように思います。

パタリと文通が止まって以来忘れていた思い出ですが、楽しかったです。


皆様も、機会があればお手紙を一筆書いてみるのも面白いのではないでしょうか、普段は伝えることのできない思いを文字に起こしてみると、見れなかった自分の一面を見ることもできるかもしれませんよ。


敬具

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