リアル
ゲームの画面は日を追うごとにリアルになっていきます。
バーチャルリアリティーを駆使した。自らがゲーム世界に存在することを味わうゲームなんてのも登場し、技術の進歩を感じさせてくれます。
さてさて今回はリアルな人間そのものをゲームで動かすことについてです。
私は現実にいる人間を精巧にモデリングし、ゲーム内で動かしてもあまり楽しめないです。
撃ち合いのゲームとかリアル志向ホラーゲームが好きじゃないってのもありますが、人間を動かしているとどうしても現実での動きに寄って行くなと冷めるからです。
広い世界に投げ出されて派手に暴れまわっていても、リアルな街並みや人間を眺めていると「ゲームじゃなくていいな」ってなってしまいます。
これは私の発想力が乏しいのが原因ですが、壊したり倒したりしても復活やリポップする様を見ていると何で人間も物質もこんな簡単に復活するんだ?って考えになり、何で荷物一杯抱えながら息も切らさず走れるんだ?とか何で複雑な機構をいとも簡単に操れるんだ?とリアルな分余計な考えに至ってしまうわけです。
普通に考えればリアルなグラフィックだろうがゲームはゲームなんで、倒すべきものや壊せるものが潰えればやることがなくなってしまいます。
で、結局私が好きなゲームは現実からかけ離れたファンタジックな世界や、空想や物語の世界を跳ねまわれるような、およそリアリティを感じないゲームになるわけです。
これらのゲームのいいところは、知らない世界にいるということです。
ぷるぷるとしたゼリー状の魔物や歩くキノコなんてまず現実には居ませんよね、飲み薬を飲むだけで体の傷を治し、不眠不休で歩き回って経験値を稼いでも疲れ知らず、こんな人間はいません。
まさにここが肝で、ファンタジーな世界では限界がないんです。
思いつくことならなんでもチャレンジすることができます。制約や制限も冒険を重ねるうちに廃され世界を堪能できます。
まさに冒険!知らない世界を旅する未知の探究者、現実では出る杭のヒロイックな行いは勇者という称号です。
映像やモデルがリアルになってもこれが大切なのではないかと私は思っています。いつまでたっても羽を伸ばし未知の世界への飛び立ちを夢見ることは、子供の頃の冒険心を忘れない若い感覚を保つために必要だと感じるのです。
リアリティの進化も冒険心も廃れる事無く更新されていけばいいなと切に思いました。
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