高齢者の起こす事故や、高齢化社会等の記事を目にするようになりました。

前者の事故については今特別増えているのかはたまた報道が過剰になっているのか詳しいとこは分かりませんが、どの年齢であろうとどんな人であろうと車に乗っているのであれば必ず事故を起こしてしまう可能性があることを確認したいものです。

少し脱線してしまいました。

暗い内容はニュースや新聞がやってくれるので、身近であった高齢者私のもういないおばあちゃんのお話を書きたいと思います。

私はたくさんの事をおばあちゃんから教わりましたが、なかでも一際記憶に残っている言葉があります。

「料理は好きじゃないけど味見は好き、だからうまいもんを作れるんだよ。」

私が料理を教えてもらった時に聞いた言葉です。

いまだに本当の意味は私にもよく分かっていませんが、おばあちゃんと同じく私も味見が大好きになりました。味見がメインだとも思っています。

料理していくなかで手順や分量や様々な行程があり取っ付きにくい部分があるのも事実、ですが長々とした行程のなかで味見を楽しむとあら不思議、自分の好みの味を知りそれに近づける欲がわいてきます。そうしたら味付けを覚えます「さしすせそ」家庭科などで習った人も多いでしょう、味の整えかたを覚えてしまえば自分好みの味がいくらでも食べられます。

経験を重ねていくうちに人の事をイメージします。このくらいの甘さが好みだったなとか、辛めな味付けにすればあの人も喜んでくれるだとか、料理は相手の事を知ることのできるコミュニケーションとしても大いに役立ちます。

もしかしたらおばあちゃんも家族を知るための方法として、私に味付けの極意を教えてくれたのかもしれません。

人との繋がりが稀薄になってきているとは思っていませんが、今一度どんな年齢層の人ともコミュニケーションをとることは大事なことかと考えます。特に高齢化が進む世の中では、避けては通れない問題でしょう。

味見を重ねてその人を知ることの大切さを再確認したいと強く決意しました。