てんと居住まい正しまして。
さて、何の話をしようか。
君に伝えられるものが少しでもあるだろうか?今の私に。
私はお金を使わないために、クレジットカードを切り刻み、ごみ箱に捨てました。
それからアイフォンからiTunesとミュージックを消しました。
これからは現金主義で行く。
それから、裏の家の酔っ払いがまたからかってきたので、「口きくな気違いー」と冗談交じりに返してから、何となく暇だったのでオカリナを吹いて遊んでました。
そうそう、これからはこういった時間を持つのだ。
童心に帰るとき。年金も母にすべて手渡し、今までの恩返しをして、如何に金を使わず楽しめるか頑張って探していく。
とりあえず、本を読んでいる。
紙の本だ。この街はありがたいことに、地震の範囲内には入っていない。
ただ、夏になると洪水が来るので、それがやや怖いのだが。
新しく堤防募金も設けられ、私はお金が入ることがあればこれに投入しようと考えている。
私は着る物や持ち物なんかの美醜に拘らないから、髪型と顔さえ綺麗に整っているなら平気の平左でださい格好もする。
最近スーパーに売ってあるジャージの上下を買い、980円のそれを着てうろうろしているが、若さゆえだろうか、少しは整って見えるらしい。
人間気性から。
女は愛嬌と度胸。ただし怖い物知らずは止しておこう。
これからは冷静に対処して、ずーっと無口でいよう。
払う物だけ払って、誰とも連絡を取らずとも済むような環境にしてから、改めて生活を始めよう。
これを読む皆さま、安心して欲しい。
私は生活が安定したら消えるよ。
誰にも迷惑を掛けない場所で、誰の世話にもならずに生きて行こう。
たった一人で、一生そこに居よう。
テレビも持たず、音楽もせず。
本のみ友達にしていこう。
それまでは、暫しの休息。
安息日だ、味わって行こう。
これは確かに、約束されたことなのだ。
だから安心して良い、私は一生偉そうに出たりもしないし、ただ日々の生活を穏やかに過ごしていくだけだ。
遊んでいるわけではない、健康を維持しなければやっていけない。だから町を出歩いているのだ。
そのことだけ、わかっていて欲しい。
誰にも顧みられず、誰にも理解を求めず、私は消えよう。
以上、未熟者の話。
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