気付いてしまった。ー5ー


「・・・ぱい!・・・先輩!・・・透子先輩!!」


はっ!


今日も昼休みは藤宮くんとランチ。


だけど


私はついぼーっとしてしまっていた。


「な、何?藤宮くん」


「元気無いですね?まだお友達とケンカを?」


「あはは。だめだよね、私」


「俺がいますよ、先輩」


「えっ?」


「大丈夫」


藤宮くんに私は救われてばかりだな。


こんなだめな私を藤宮くんは気にかけてくれる。


何て素敵な人なんだろう。


「そうだ。ビンゴ、一列揃ったらどうします?」


「あっ、それ私も思った!揃うごとにお互いの秘密暴露するとか?」


「大分リスキーじゃないですか!」


「あはは、そだね」


愛未とああなった以上、もう元には戻れない。


立夏を選ぶ事も出来る。


私の本当の気持ちは?


私が本当に側にいたい人って誰・・・?


決めなきゃだよ!!


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