第10話 いびき好きよ

「パパのいびきすごい。時々、目が覚める。でもパパのいびき好きよ。とても気持ちよさそうだし、仕事を頑張って、私を愛してくれて、疲れてるんだなと思うと、うれしくなる。


そのいびきが突然聞こえなくなる時があると、驚いて、死んじゃったんじゃないかしらと、息をしているか確かめてしまうの。息をしているのが分かると安心する。だから、いびきは生きている証拠。聞いているうちに、また自然と眠ってしまう」


「久恵ちゃんもいびきをかく。そんなに大きな音ではないけど、いびきと分かる。それが聞こえると、やっぱり仕事や家事で疲れてるんだなあと思う。すると、可愛くてしかたない。ただ、抱き寄せると大体おさまる」


やっぱり二人とも疲れてるんだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る