第4話 お腹の上で眠りたい
「パパ、お願いがあるの。パパの上で寝ていい?」
「上で?いいけど、どうして」
「私、小さい時に、公園で父親が上向きに寝て、赤ちゃんをお腹の上で寝かせているのをみたことがあるの。私、父親がいなかったから、とてもうらやましく思ってみていたの。一度でいいから上で寝かせて」
「何度でもいいけど。久恵ちゃんは小柄で軽いから」
「うれしい。お願いします」
「じゃあ、上に載って、パパが膝を立てて脚を少し広げるから、久恵ちゃんはうつ伏せて、脚を開いて、膝の外側へ、両手は両脇へ、そうすると、落ちにくいと思うけど」
「うん、安定して落ちにくい。顔は横向きね。パパの温もりを感じて、気持ちいい。重くない?」
「大丈夫そう。上から布団をかけるよ。おやすみ」
久恵ちゃんの腰骨と胸のふくらみを感じる。寝息が聞こえるので、もう眠ったのかな?
顔を覗くと、口からよだれが!可愛い。
朝、目が覚めると、横にしがみついていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます