第2話 憧れ
幼少期、よくゲームをして遊んでいた。 今でもよくあるRPGのゲーム。
初めて行く国で新しい仲間を見つけ、敵を倒していく。
新しいアイテムやレベルを上がるたんびに友達に自慢してた事を思い出し、内心苦笑い。
でも、子供ならではの事だと思った。
自分の大きな変化は突然来た。
冒険の漫画を見ていると主人公の言葉が目に入ってきた。
『信じるものこそたどり着けるものがある。』
ただ、吹き出しに書いてあっただけの言葉が魅力的に思えたのだ。
自分はその言葉を見た瞬間ある決意が芽生えた。
『ここから遠くの場所に行きたい。』
もちろん、ゲームや漫画のように洋風な町並みがあるわけでもない。モンスターがいるわけでもない。
でも、何か新しいものが見つけられそうな気がした。
決意が芽生えた後の行動は早かった。
リュックに入れられる分だけのお菓子やペットボトルのお茶をいれ、漫画を買うためのお小遣いを財布の中に突っ込んだ。
1人で行くのは少し不安だったため、友達の
これで準備はばんたん明日を待つだけだ。
その日は朝早く起き、親が起きないようにゆっくりと家をでた。
さっきから自分の心はムズムズしたりワクワクしているせいなのか落ち着けない。
そんな気持ちのまま、貴史との待ち合わせ場所に向かった。
「なぁ、和樹今日はどこに行くんだ?」
「わかんねぇけど遠くに行こうと思う。」
「おお!2人だけでか?」
貴史は歓喜をあげたものすぐに不安になった。
大人はもちろんいない。小学生2人だけだから不安になるのも仕方ない。
でも1人いるより2人でいた方が心強い。
そう思いながら、貴史の不安をとる。
「大丈夫だって。これから、大人がいない俺達子供だけの冒険だぜ?このチャンスは二度とないかもしれない!楽しもう!」
「子供だけのかぁ、少し怖いけどなんかいいな!そういうの!」
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