1-2)そもそもどこまで書く?

~どうやって展開しよう、のその前に~


 まず物語の展開の仕方がわからない。こちらで想定できるよくあるケースは「書きたいシーンはあるけれどそこまでの流れがわからない」です。このケースへの対処法は大きく分けて二つ。

①書きたいシーンだけ書く

②書きたいシーンへ行く為の流れを考える


 はてさて①ってそもそも元も子もないじゃん!ってお話ですが、実のところ私は①がとても大事だと思っています。二次創作を始めたばかりの方には特におすすめしやすいものですが、一次創作でもやはりワンシーンって楽しいと思いますよ。お手軽です。


 ワンシーンじゃ意味がない、ってお話をする方もいるかもしれません。ですがその前に文章のメリットを考えてください。

 文章の便利な所はたくさんありますが、加工しても気づかれにくい点を今回挙げさせていただきます。文章はコピーペーストがしやすいです。もし思い浮かばないからといって書かない選択をするくらいなら、ワンシーンだけ書いておいてそれを後から流用したり、読み返して妄想を広げる手助けに使うことをお勧めしたいと私は思っています。

 そもそも考えてみてください。はじめからおわりまで、徹頭徹尾書くのは中々ハードだと思いませんか? だってそれが出来たら同人誌一冊書き上げられるくらいの文章量になっちゃうかもしれませんよ? 絵で言うなら漫画を一冊描き上げるようなもので、出来る人はもちろんやったほうが力になるとは思いますが、出来ない人は書きたいシーンだけ楽しむのも有だと思います。書かないと伝わりませんが、書くと伝わりますしね。筆を折るよりよほどいい、と私は叫びますよ!

 二次創作だとシチュエーションを共有するのにワンシーン切り抜きは便利だと思います。一次創作でもワンシーンを繰り返し続ければ世界を伝えられますしね。

 過程がかけないときは焦るよりもまず思いつく部分だけでも満喫する。それもありかなあ、というのが雑感です。とにかくはじめた時は書くことを楽しむのが一等大事な時間だと思いますよ。楽しいは、強い。


 全部書かなきゃいけないって思いこむ前に、なんで書きたいのかな、どうしたいかな、って考えてみてください。楽しいこと、好きなことを共有するとき、○○でなきゃいけないなんてこと、そんなにないですよ。


 しかし書き始めたい人のネックが過程なのにさすがにこれで締めるのは勧誘に足りない自覚はあります。なので、続いて過程の埋め方について個人の方法をお話しますね。


(2016/12/19)

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