ニートでオタクな俺が国王にグレードアップした件

ヒロノムス

 第0話 プロローグ

プロローグ

 

俺は決心した。

震えながら玄関のドアノブに手をかける。

行くんだ、行くと決めたのだ。

希望ハロワへ。


綾小路あやのこうじ ゆう行きまーす!!」


ドアを勢いよく開けた。



綾小路 裕はスーパーエリートニートだ。

お友達は、PCの中にしかいない。

だが、嫁はPCの中にたくさんいるぞ!。

学校は中退して職にも就いていない。

外出は全くしていない。

朝起きてはネット掲示板あさって、ご飯食べて、アニメ見て、寝る。

そんな生活がかれこれ3年も続いている。

そう、綾小路 裕はオタク系ニートだ。


彼はいつものように慣れた手つきでキーボードをカチャカチャと走らせていた。

面白そうなスレを探しているのである。





       アニメのグッズ集めるために就職しようかな[無断転載禁止]


1:以下、就職したいニートがお送りします

   最近、金が・・


2:ユウです!

   おぉ、同志どうしよ。とうとう・・


3:以下、就職したいニートがお送りします

   ハロワ行ったら、バイトでも1日働いたらフィギュア一体買える金額が・・


4:ユウです!

   マジデスカ!・・


5:以下、就職したいニートがお送りします

   1日1体・・。グヘへ。


6:ユウです!

   ハロワってそんな希望が詰まった場所だったのか・・。


7:以下、無断転載禁止でVIPがお送りします

   なんで、俺もっとはやく気づかなかったんだろー。


8:ユウです!

   お、お、お


9:通りすがりの同胞どうほう

   いいゾーこれ。 

 

10:通りすがりの同胞B

   気づいたか・・。


11:通りすがりの同胞C

   奇跡も魔法もあるんだよ


12:ユウです!

   希望ハロワ行ってくる





そして、今に至る。

階段を下りていく途中で母に


「自殺しないでー!!」


と泣かれたが気にしない。


綾小路 裕は玄関のドアを勢いよく開けた。

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