【肝心の内容は……】

 全く反省の色が見えない音羽と薫に、羽音は諦めたように頭を振った。

「でっ?」

 そして、琴美にタブレットを渡すように即する。

「どんな内容なの?」

 タブレットをフリックして、ページを頭に戻してから、羽音は読み始めた。

「…………」

 あるところにとても仲の良い姉妹がいた。

 天真爛漫な姉を、おとなしくちょっと気弱な妹は、姉妹以上の気持ちで好きだった。

 妹はこの気持ちは伝えてはいけないものだと思い、ひた隠しにしていた。

(……!)

 そこまで読んで、羽音は自分の心拍数が上がるのを感じた。

 しかし、ふとしたきっかけで好意が姉にバレてしまう。

 嫌われると思った妹だったが、実は姉も妹の事が好きだったのだ。

 こうして二人は晴れて結ばれ、恋人同士になったのだった。

「……」

 その内容に、いろいろな意味でドキドキしてしまう羽音だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る