　琴美は、自分の買い物そっちのけで音羽が指さしたコーナーへと向かった。

　音羽と羽音もそれについていく。

　フリフリの下着に琴美は目を輝かせた。

「音羽ちゃんって、凄くオシャレなんだね！」

　そして、感嘆の声を上げる。

「これは学校用だけどねぇ～」

　音羽はほんわか笑顔を浮かべた。

「えっ？　学校と家とで下着、分けてるの!?」

　驚く琴美に、音羽は首を横に振った。

「ううん～」

「！」

　それを見た羽音が、あっ、となる。

「わたし～、学校以外では下着、つけてないから～」

「えーーーーーーっ！」

　にっこり微笑む音羽に、琴美は思わず、声を上げてしまった。

　その様子に、頭を抱える羽音だった。

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