【幼女趣味《ペド》?】
「ばいばい~」
自分の周りから散っていく小さな女の子達に音羽はほんわか笑顔で手を振った。女の子達も嬉しそうに手を振り返す。
親が手を引いて連れて行くのを見送ってから、音羽と羽音は階段を昇り始めた。
「遅いから、心配したよ」
姉に変わってトレイを持った羽音は、唇を尖らせてあからさまに怒りを露わにした。
「ごめんね~」
それに対して音羽は、ほんわか笑顔を浮かべながらも申し訳なさそうな顔をする。
「適当にあしらって、逃げちゃえば良かったのに」
それでも羽音は不満そうで、投げるように言い放った。
「わたしもそうしようと思ったんだけど~……」
すると音羽は唇に人差し指を当てて、思案するような仕草をした。それから右頬に手を当てて首を傾けながら悦に浸る。
「みんな、可愛いかったから、つい~」
「……あたしは、身内から犯罪者が出るのは嫌だからね」
姉の守備範囲の広さに、要らぬ心配をしてしまう羽音だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます