第6話 改めて嫌いでした


 まるで両思いみたいだな

 原因はなんだ? ずらしたのは君から? 避けたのは僕から?


 言葉も儀式もすっとぼして

 気持ちだけが先行してた。


 だから、気付くのに遅すぎたよ

 記憶、もう、戻せない。


 君が素敵な人と出会えたなら、僕はちゃんと僕の幸せを求めるんだ


 君がなにか不幸せなら、僕がそばで大笑いをするんだ




 ……大嫌いです。

 今日も口の中で転がした。


 ちゃんと言えるように。次に君にあった時。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る