最後の儀式

 ぷかぷかと心地良い温度に浮かんでる

 舟は僕をストレスの海から安らぎのそらへ帰してくれる

 ほんの小さな狭い部屋 その全てを持ってして


 最初の海へ戻るよう

 目を閉じればいつかの記憶が蘇る

 冷え切った手足も笑う


 同じ繰り返しの毎日で

 たまった何かを洗い流そう

 心のリセットボタン 決して急には消えないけれど


 ぽかぽかと ぷかぷかと

 キャンドルライトを浮かべましょ

 仄かな灯りだけ満ちていく


 ずっと何もせずに自分だけの世界

 頭の中をカラッポにしたら

 遠く潮騒のうたがこの部屋にまで…


 少し厳しい風が窓枠を奏でてる

 ふやけていく心にとろけていく意識

 このままずっといられたらいいのに


 ぴちょん 天井からのひとしずく

 それは何か急かされているみたい

 裸の心を洗い流したら


 ぷかぷかぷかぷかぷかりんこ

 襲う睡魔にはご用心

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る