封印の森

 深い深い森の奥

 ゆっくりやさしく滲んでいくよ

 世界の最後の雨でさへ

 ここではやさしく抱きしめる


 小さな泉たちの願いを繋ぐ

 森を潤す清浄な小川たち

 小さな流れはいつしか一本にまとまって


 誰でも来れる場所なのに

 とてもとても清らかで

 まるで誰にも汚されてないみたいで


 清浄で神聖な森の道

 誰もがそこで癒されていく

 大いなる何かを感じてる


 大地の精

 森の精

 水の精

 光の精


 精霊たちの息遣いまで聞こえそう


 血塗られた鳥居に封じられた

 まだ目覚める事を許されない神々たち

 慰めのうたは今日も神苑に鳴り響く


 長い長い歴史の果てに本当の事は失われ

 人々はただ満たされるためだけに足を運ぶ

 忘れられない想いすら抱いて森はそっとまどろんでいる

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