第13話 からだがだるい

とくべつ何かあったわけじゃないんだ。


ただ、なんとなく、今までみたいにスッて起き上がることができなくなった。


今までと、どこかが違うんだけど、どこって言えないの。

ただ、何かがおかしい、としかいえないの。


相変わらず、僕におくすり飲ませる役はパパ。

カイジョ、がママ。


おくすりは、ヘンにあまいけど、にがい。

だから、いつもじたばたしちゃうの。


「パパ、いやです、おくすり飲みたくない・・・なんかニガいの。」

って言っても、やっぱりダメで。


パパもママも、ホントはこんなことしたくないんだけど、って。


そういう生活を続けてたら、パパがひとこと。


「この1種類のシロップ飲ませると、鼻んとこ腫れない?」


ママはそうかなぁ、っていろいろ考えてるけど。


ママとパパは、次の病院行くときに聞いてみようか、って言ってた。


でもね、僕、ひとつ聞いてなかったことがあったんだってしったのは、

この後だったんだ。


ダルイ、ってコトバをしったのも、このころだった。


「なんかダルそうなんだよね、気のせいかな・・・」


そういったのは、ママだったのかな。

あまり、覚えていないんだ。











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