分岐点 第2話A

紅記つづり

第1話 分岐の先へA

そして俺は、何も変わらない道を歩く。

俺のいつもの帰り道というと商店街を通り抜けていくことが、近道でゆっくりと賑わいを感じながら帰るのが、俺のいつものというわけですよ。・・・トホホ


そして俺は商店街に入って少しすると違和感を強く感じた。

商店街の店の配置が変わるっているということに気が付いたが一つだけ・・・そうは変わっていなかった。この商店街は俺が生まれるより前からあったものでいきなり次の日に店の位置が変わっているわけがない。

そして俺は、変わらない店へと足を急いだ。


変わらない店は本屋で店内は少し配置が変わっているが昨日までの店に近いそう思えて少しほっとしたら後ろから肩をたたかれながら声をかけられた。

「勇気、何そんなとこに突っ立てるの?」その声だけでは理解できなかった。幼馴染はいないと俺は言ったけれど正確にいうとそう言える奴らは皆家族の都合でどこかに言っているのだ。

そしてこいつ常滑紀伊とこなめ きいは幼馴染といえる中で小学校の頃にいなくなった奴で、本屋の娘ではな|い。そう本屋の娘ではないのだった。

「・・・・・えーと、紀伊か?」その時うっすらとしか記憶がなかったから確認をとった。「何言ってるん?もちろん。私は、常滑紀伊さんですよ~」

「なぁ、紀伊さんや、あんさんはいつこっちに帰ってきてたの?」と少し変わった言葉を使ってしまったと感じた。

「え?何言ってるの、勇気~。帰ってきたって高校?話し聞いてなかったの?勇気~先帰るよって言ったじゃん」

「え?」ただただ、俺の頭はわけわからなくなって思考が停止してしまうかと思う程だ。

「勇気、あなた疲れてるのよ。早く家に帰りな?」そう言って紀伊に追い出すように背中を押しながら店から外に出した。

店の外に出て俺は頭を整理させないといけないと思って賑わいを感じるというおれの日課を無視して走って家に帰った。

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