1時ー遭遇
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新しく生活を始める場所へつき足を止め空を眺め
(今日からこのマンションで独り暮らし)
と解放感を感じていた。
仕事はこのマンションから近い所を探し、前の会社よりは下がるがとりあえず仕事を手に入れる事が出来たので生活費の問題はクリアだ。
部屋に向かおうと視線を空から荷物へ向けようとしたら、マンションの屋上に人影が見え
(何だあの今にも飛び降りそうな光景は…)
まさか違うよな…
と人影ではなく物の影とかの見間違えだろうと近寄ると、人影は飛び降りた。
(このマンションは訳あり物件なのか?)
ため息をつくと同時に俺の意識はそこで途切れ、気がつくと病院のベッドに横たわっていた。
手足に痛みを感じていると看護師が近づいてきて
「気がつきましたか?自分自身に何があったか分かりますか?」
と質問され
「マンションの前で人影を見たので近寄ったら…。誰か飛び降りしませんでしたか!?」
と思い出した事を聞くと看護師は
「はい。あなたはその人飛び降りた人にぶつかってしまったんですよ…。ぶつかった割りに打撲ですんだのは奇跡的ですが」
と説明された。
(飛び降りか…。ぶつかったのか俺…。引っ越しそうそうついてないな)
落ち込むと自然と顔が下を向く。
仕事をするのに支障はないし初日から休むわけにはいかないと説明し何とか初出勤には間に合うよう病院で手続きをした。
俺の仕事はゲームの売れ行きやらをランキングしたり、どのようなゲームが売れるか調べ資料を作成するデスクワーク。
初出勤日…
身仕度を終え食事をしながら朝の天気やニュースを見ている時、玄関のチャイムが鳴ったので出てみると1大学生くらいの長い黒髪の女性がドアの前にいた。
下を向きながら両手を後ろに組ながら彼女は口を開き話始めた。
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