続・何でお前らがここ(現実)にいるんだよ!?

仁志隆生

第一部

序章

 目が覚めるとそこは真っ白で何もない場所なった。

「ここどこ? 僕達はいったい?」

 たしか……そうだ。

 彼女達が新年の挨拶でご両親と一緒にうちに来て、僕は彼女達のお父さんと一杯やりながら話してたんだ。

そしたら

「わたし達はあの黒い渦、時空の狭間に吸い込まれたみたいです」 

 そう言ったのは黒い髪をポニーテールにしていて黒い魔女っ子衣装を着た十五歳の少女、ミカ。

「……時空転移魔法が発動しない。お姉様は?」

 ミカにそう言ったのは水色のショートボブで白いケープを羽織った十三歳の少女、ユカ。

「え? あ、わたしも駄目だわ。あの、優美子さんの神力では?」

「俺も駄目だ。隆生は?」

 俺とか言ってる女性はシニヨンヘアでスレンダー美人、そして僕より四歳上で姉代わりの叔母、仁志優美子にしゆみこ

「僕も駄目だよ。他の力は出るから時空転移だけ駄目みたいだね。ほんとここどこ?」

 

「ああ、ここは……じゃよ」

 そして僕達にそう言ったのは、え?

 

 って


「何で僕達がここにいるんだよ!?」

 僕はそう叫んだ。

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