世界の命運を握るモトカノ
逃避する人
第1話 空から降って来た少女
彼女は突然降ってきた。真っ暗な夜空から。
よく映画とかで、女の子が空から降ってくるシーンがあるけれど、実際に見たのははじめてだ。
重力加速度なんて気にしないような、ふんわりとした落ち方。極めて平和に着地を決めても、寝ているのだろうか、少女はその身を横たえたままぴくりとも動かない。近づいていくと、豊かな胸が上下している。……ぐっすりだ。
少女が体に纏う燐光が、生い茂る木々の下生えを幻想的に照らし出している。
なんで発光しているのか、とか。その鎖つきの首輪は何だ、とか。警察に電話しなきゃ、とか。
いろいろ感想が渦巻いていたが、俺は、漠然とした予感を抱いた。
これからきっと、ろくでもないことが起こる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます