第2話 転生そして第二の人生
目覚めると、そこはあたり一面真っ白で何もない世界だった。
そこには一人ぽつんと立っている女性がいた。
女性は突然俺に…
「あなたは死にました」
「え?」
「あなたは死にました」
「いや、聞こえてますよ」
「ならよろしいでしょう、若くて死んだあなたの人生見ると、
ろくな人生を送ってないように見えました。そんなあなたがかわいそうに見えたので
ファンタジーな世界で第二の人生を送っていただこうかと思います」
「ちょっとまった!」
「はい、なんでしょう?」
「君は誰だ?それとここはどこだ?」
「私は、女神です。ここは私が作った世界です」
「なるほど、だいたいわかりました。それで突然すぎてさっきのことがあまり頭に入ってこなかったのですが…」
「簡単に言ってしまうと、あなたにはファンタジーな世界に転生していただきます」
「ほう、なるほど。よくある異世界ものか…こういう時はやっぱり特典とかもらえたりするのか?」
「はい、もちろん特典はございます」
やっぱり、特典はあるってことは…
「じゃあやっぱり、特典があるってことは勇者として転生するのか?」
「いえ、あなたは勇者としてではなく一般人として暮らしてもらいます、
冒険者として暮らすもよし、商人として商売してもよし、農民として農業して暮らすのもよし
あなたには、自由に暮らしてもらいます。特典はあなたが暮らすのに有利になるために
つけさせていただきます。」
え?
「てことはなんだ?本当にただ第二の人生を過ごすだけ?」
「はい、そうです」
「魔王とか倒さなくていいの?」
「はい、魔王はいますが別に倒さなくても大丈夫です」
まじか、勇者になってチートで俺TUEEEEEEとかやりたかったんだけどなぁ…
「でも魔王がいるってことは、倒しても構わないのか?」
「はい、それはあなた様の人生なのでどう生きるかはあなた様次第です」
「ここではどう生きるかは自分次第ってことか
ところで特典ってなんだ?」
「あなたが今から行く世界では異能と呼ばれる力です。異能はあなたが暮らしていくのに楽をさせたり
暮らしを有利になるものです。それは個人個人で様々なものです」
「でその肝心の異能の能力っていうのはなんだ」
「それはお答えできません」
は?何を言ってるんだこの女神は
「それはどうしてだ?自分のことだから知る権利はあると思うんだが」
「いえ、それはそうなのですがこちらの決まりでお答えできないのです」
「そうか…それは生きるのには支障はきたさないってことか?」
「それもお答えできません」
異能に関してはお答えできませんの一点張りか…
「それじゃあ、今から行く世界はどんなところだ?」
「それは、あなたが自分で調べるほうがよろしいでしょう、いきなり答え合わせなど面白くないでしょう?」
「確かにそれもそうだな、それで俺はいつその世界に行けるんだ?」
「どうやら準備が整ったようです」
「そうか、よかった」
「それでは第二の人生お楽しみくださいませ」
その声が聞こえた瞬間、目の前が真っ白に輝いた。
その瞬間、俺の意識は消えた。
目覚めた俺は、白い天井を見ていたきっとここは病院だろう。
さっきのはやはり夢だったのだろか、病院で意識があるということは俺はきっと死にかけているとこを
運ばれて一命を取り留めたのだろう。
そんなことを思っていると、一人の女性が自分のことを見ていることに気が付いた。
あなたはどなたですか?
「あうあ~」
その瞬間
あれ?
俺は声が出ないことに気が付いた。
いや正確には声は出ていた、だがしゃべれなかったのだ。
そのことで考えていると女性が…
「どうしたの~ベル~」
と俺に声をかけてきた。
俺はここでやっと気がついた本当に転生したことに、
そしていま俺は赤ん坊になっていた。
どうやら俺はこの女性の息子らしいその女性は結構若い、
見た目からして21歳ぐらいだと推測される。
次に父親らしき人が出てきた。
「愛しい息子よどうした?寂しいのか?」
そうして俺に話しかけてくる二人、そのうち二人の会話を聞いている限り
わかったことは、
俺の名前はランベルト・エンシーナというらしい
父親の名前がレオナルド・エンシーナだ、細マッチョな男ハードボイルドという言葉が似合いそうな人物だ。
母親の名前はアルタ・エンシーナ、小柄な女性で気遣いができこちらはで女神という言葉が似合いそうな女性だ。
そして三人とも名前についているエンシーナというのはたぶん姓だ。
この世界について情報が少なすぎる
とりあえずこれからの俺の目標はこれだな…
”この世界について調べる”
よし、目標これだな。
そうして俺はこの世界について調べることになった。
…が、それがそうもいかなかった。
自分が赤ん坊だということを忘れていた…
しかもここは病院だ、むやみに動けないとりあえず家に戻るまではおとなしくしていよう。
そうして月日は経ち俺が一歳になった…
とりあえず家の中ならどこにでも行けるようにはなった。
まず最初におれは本で調べることにした、だが…
この家には4冊しか本がなかった。
簡単にまとめると
・童話のらしき本
・辞書らしき本
・わからない本二冊
この計3種類があったがおれは文字が分からなかった。
そのせいで二冊の本がなんだがわからなかったが、とりあえず俺は童話の本と、
辞書を使い文字を覚えようと思う、最悪言語は日本語と同じだから覚えられるだろう。
俺はなぜかすぐに覚えられた、体が子どものせいだからか?
まずこの文字は、人族がよく使われている、そう辞典に書かれていたということはこの文字以外も存在しているということだ。
その次にわからなかった二冊だ。
一冊は魔法についての本だった、もう一冊はわからなかったこれはどうやら自体文字が違うみたいだ。
本の中身については
童話の本には二つの話が載っていた、一つ目は勇者と魔王の話だった、
この話は簡略にすると遠い昔王国が勇者を召喚し3人の仲間と共に魔王を滅ぼしたというどこにでもありそうな話だった。
もう一つは、ある冒険者のグループと王国が戦争した話だった。
この話はとても生々しかった戦争中にあった疫病や王国の被害のことが書いてあった。
最終的には王国が魔剣を使い、勝利したと書いてあった。
童話の本はだいたいこのよう感じだった。
続いては辞書の本だがこれは日本のものとそう変わらない、文字が違うだけであったのでそこまで触れない。
わからない本にも触れないでおこう。
最後に魔法の本についてだが、こちらにはいろいろと書いてあった。
魔法には6属性あることが分かった。
火、水、風、雷、闇、光
この6属性だが使えるものは適正によって変わる、1属性使えて凡人、2属性使えて魔法使い、3属性以上使えるものは魔導士と呼ばれ王国などでは
重要人物としてあつかわれる。
そして例外としてこの6属性以外にも魔法は存在するらしいが詳しいことはわかっていない。
次に魔力量についてだがこれは訓練や才能、遺伝によって決まると書いてあった。
ということは父母両方とも剣術などやっていた場合、魔法が使えない場合が存在するということか、だが訓練次第とも書いてあるから
別に使えないこともないってわけか。
俺はとりあえず魔法が使えるかどうか試すために
とりあえず水魔法を使ってみようと思う、魔法の本に書いてあるとうりに
まず詠唱から始める
「あうあうあー、あうあうーあうあうううあー!」
(命の源よ、 水神よ我に力を分け与えたまえ!)
「あうあうあ!」
(ミニアクア!)
その瞬間
手からコップ一杯分程度の水がちょろちょろ出たのだ、さすがにこれは自分でも驚きだった
まさかちゃんと詠唱しなくても魔法が使えるとは思っていなかったからだ。
驚きと同時に俺は喜んでいた、初めて魔法を使ったのだ。
俺はわくわくがたまらなかった子供のころ初めて買ってもらったゲームやる時以来のわくわくだ。
感極まった俺は、魔法を連射しまくったのだ。
「あうあうあ!」
(ミニアクア!)
「あうあうあ!」
(ミニアクア!)
「あうあうあ!」
(ミニアクア!)
そして俺はころりと倒れてしまった
俺の身に起きていたことは魔力枯渇
魔力が切れると人は気絶してしまうのだ。
それを忘れていたおれはこうして気を失った……
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