神海家にも児童虐待の疑いアリ!?
日記でパラパラと捲ったページにちょっとゲフンゲフンな内容があった。
ちなみにそれとは余り関係ないけど、私は未だカレシに身体を許してはいない。
大学生という年で堅物と思われるかもしれないが、なんせ相手に余裕があるっていうか、女慣れしているせいかガッツいて来ないし、迫っても来ない。
待ってくれているって考えると優しい人に見えるかも知れないけれど、何かそれもそれで癪なんだよね。
高校時代の男共なんてソンナことばっかり考えて暴走する奴だらけだったのに!!
※ ※ ※ ※ ※ ※
某月 某日 めっちゃ熱くて干からびそう
なんと、キョウは●●才まで一緒にオジサマとお風呂に入っていたらしいっ💦まる。
話題の発端は学園の昼休みにキョウとおべんとを食べていた時のこと。
珍しくそこへヒトミが交じって来たのね。
「相葉―、神海ー、今日のお昼ウチも一緒させてくんない?マッコは休みだし、サオリは弁当忘れて食堂行っちゃったしね」
「はいっ、もちろんですよ」
そう言ってキョウは『少しの間貸してくださいね』と言って、不在のタカフミの机を私たちの座っている席にくっつけた。
「そいや、ヒトミもずっとお弁当だよね。もしかして自分で作ってるとか?」
ヒトミの家庭環境とかは知らないけど、なんとなく自分で作ってるっぽい感じがしたから聞いてみた。
「まあ、ね。ウチ一人とかだったら食堂の方が楽だけど、弟や妹の分もあるからまとめてウチが作ってんだよね」
私とヒトミはお互い色々聞いたり、詮索したりすることはないから本当に何にも知らない。
「わっ、吉沢さんその卵焼き凄く綺麗ですねっ」
自宅ではいつもキョウが料理を一手に引き受けているので、他人の手料理に興味深々みたい。
「毎日大量生産しているから見栄えくらいは手慣れたもんかもね。でも味の方はテキトーだよ」
キョウが『食べてみたい』と言えずにモジモジしているのを察してか、ヒトミは卵焼きをひとつポンとキョウのお弁当箱の蓋の裏に乗せていた。
「すっごく美味しいじゃないですか!?私は卵焼きにお砂糖は使ったことないので、甘いのって凄く新鮮ですっ」
「そりゃ、どうも♪でも砂糖じゃなくて濃い口の
私は一人っ子だからからわかんないけど、年の離れた兄弟が多いとそんな悩みもあるんだねぇ。
逆に私はアンタのそのぱよんぱよんな爆乳を見て、悩みを抱えちゃったよ。ペッタペタだから彼氏が出来てもこんなんじゃ見せらんないよぅ。
「ちなみに神海はいつ頃まで家族と一緒にお風呂に入ってたん?」
「えっ!?……えっと、ですね……えと、えと……おじ―――お兄ちゃんと……小学校のこっ―――低学年?くらいまででしょうか……」
恥ずかしそうにも、かなりドモりながら答えていたキョウだけど―――、かなりツッコミどころ満載だよッ!!!?
お兄ちゃんて、あんたも一人っ子のはずだし、おじさんって言いかけてたしッ!!
まあ、本当にちっちゃい頃までなら家族ぐるみの近所の年の離れたお兄ちゃんと一緒にお風呂に放り込まれてたとしても、当時ならギリセーフかもだけど……
しかし問題は其処に非ず。
「ねえ、ヒトミさんや。これはかなりダウトですぜ」
「ん?どこらへんが?」
「キョウ!正直にいってごらん。本当はいつくらいまでソノヒトと一緒にお風呂にはいってたの?知ってんだよ、私はキョウが誤魔化すとき斜め上を見るクセを」
「えっ、えっ、えっ!えと、えと、えとですねっ……本当は小学校の3~4年生くらい―――」
「あー、まだ右上を見てんね。神海」
「本当に本当のことを正直におっしゃい!!キョウ!親友に隠し事はナシだよッ」
「ちゅっ、中学生になってからは本当に一緒に入ってません!!本当ですっ、信じてくださいっ!!」
……
ってことは少なくとも小6まではオジサマと一緒にお風呂に入ってたってことですやん。
って!!よくよく考えたらついほんの最近までですやん!?
「あっはっは!!神海、そりゃヤバいね。でも、ウチん子は一桁の年だから、まだ悩む必要なんてないみたいだね。素敵なカミングアウトをありがとね、神海」
あぅあぅしながら真っ赤になったキョウをヒトミは豪快に笑ってスルーしてくれたみたいなんだけど、さ。
ヒトミさんや、ぶっちゃけ笑い事じゃないっすぜ。
そんな年まで異性と一緒にお風呂に入ってたなんて、仮に本当の身内でも外国じゃ児童虐待を疑われても仕方がないってこの前ネットに書いてあったよ!!
ちなみに、その後でキョウを問い詰めた結果なんだけど……
それまではお呼ばれした時とか一緒に入浴していたみたいで、小6の夏休みくらいにオジサマが流石にこのままじゃ不味いと思ったのか、一緒にお風呂に入るのを拒否られたキョウが泣きじゃくったらしい。
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