第10話。すいっち。

きのこ:ばーーーちゃーん!だなーーー!


おばーちゃん:なっ。なんじゃ。いきなり。


きのこ:3万だな。援助だな。約束だな。


おばーちゃん:だー!落ち着け!何を言うとるんじゃ。


きのこ:すいっちだな。夢だな。まぼろしだな。希望だな。


おばーちゃん:すいっち?なんじゃそれ?


きのこ:はっ!だな!もう忘れたんだな!歳だな。老化だな。ほとほとだなー。


おばーちゃん:だからなんじゃそれは!怒るぞー!こらー!


きのこ:ひぇぇぇー!ゲームだな!買って欲しいとお願いしたんだな!思い出すんだなー!


おばーちゃん:しらん。しらんぞー。(思い出したわい。3万…。どうするかのー。)


きのこ:困るんだな。予約だな。出来たんだな。初期不良なんて無いんだな。


おばーちゃん:しらん。しらんぞー。(3万…。300円にならんのか!300円に!)


きのこ:ばーちゃんだけが頼りだな。勉強だな。肩たたきだな。皿洗いだなー。任せろだな。


おばーちゃん:しらん。しらんぞー。(3万…。嫁じゃな。わし一人では出さんぞ!わしを甘くみるな!)


おばーちゃん:がーはっはっはっはっはっはっ!


きのこ:良いんだな?それで笑ったんだな?ありがとーーーーーだなーーー!


おばーちゃん:しらん。しらんぞー。(3万…。わしが2か?1.5じゃろー。1.5!)


きのこ:ケチだな!どうしようも無いんだな!諦めないんだな!うんと言うんだな!


おばーちゃん:しらん。しらんぞー。台所に最高級品のポテトチップスが置いとる。取ってこい。


きのこ:がってんしょうちだなおやびん。とことこだなー。


おばーちゃん:どこから出すか。大変じゃのー。


きのこ:持ってきたんだなー。ポテチだなー。


おばーちゃん:おう!食うぞ!

がーはっはっはっはっはっはっ!がーはっはっはっはっはっはっ!




こうして2人の毎日は続いて行く。

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