俺ってもしかしてチョロい男?

マイ龍

第1PLAY 事実知るのは突然で

 いきなりだが、高校生になって2年、女の子と付き合ったことがない俺を皆さんはどう思うだろうか?「マジでーないわー」「人生半分損してるじゃん、それ」とか思うのだろうか。


 そんな奴らに一言、言いたいことがある

「マジで、どうっやって彼女ってできんの?何、どっかで売ってんの ?」

 と。


 俺は彼女が欲しくないという訳ではなくてむしろ欲しいのだが、どうやって作るのかが分からないのだ。だから、友達などに相談をするのだが皆きまってこういうのだ「まず、女の子と話したら?」ってね。


 いやいやいや、待ってください、女の子とはなすだって?どうやって?俺マジチェリーボーイすぎて、恥ずかしくてできないんでっすけど。分からないというよりか分かりたくなかったよ、そんな現実!


 それが、分からされたのが高校1年の夏休み。そしていま高校2年の3限目休み時間。次の時間の教科の準備をしに教室の後ろの自分のロッカーに行こうとしたとき俺の人生に雷が突如おとされた。

「おはよう!まい君。あっもう時間的には、こんにちはかな?」


 その時俺は、誰か男友達が話しかけてきたのかと思ったが俺の男友達にはわざわざ「おはようまい君・・」なんて話かけてくる奴なんていない。じゃあ誰が?と声がする方へ顔を向けてみると男とは全く違う女の子がニコニコと笑って俺をみていた。



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「ど、どちら様ででですか?」

 いやいや待ってください!焦り過ぎて「どちら様ですか?」って言ちゃうたし、噛んじゃったし、何よりクラスで1、2番目ぐらいに可愛い、猫桜びょうざくらこころさんではないですかぁ!


「あれれ、覚えてくれてない感じかな、ちょっと傷ついたな~。私はしっかりおぼえているのに前桜まえざくらまい君」


「はい、そうですけど、自分も覚えてないわけではないですね、はい」

 いやいや、普通におかしく返事しちゃったじゃないか!たかが女の子に話しかけられたぐらいでなにキョドってだよ!なんだお前、チェリーかよ!すいません俺チェリーボーイでした。


「なんで敬語つかうの~クラスメイトなんだしタメ語でいいよ」

 え?そうなの?女子と喋る時は普通敬語つかわないの?そんな一般的なことも知らない俺は案の定

「そういうもんなんですか?」

 と。それに対し相手は

「あっ!また使ってる~そういうもんなんです!使わなくていいものなんです」

 こうして世の中の事実を一つ知った俺はもう一つの事実をしってしまうのだ

「あと、私のことは、こころでいいからね」

 あーなるほど「それじゃあ、こころは何の用で・・・」って呼べるかーい!恋人どうしが名前って呼び合うものじゃないのかよ!俺は恋人でもなければ友達でもないのに。えっじゃあ男友達はどうかだって?俺はホモではけしてないのでそこのところはご理解いだだきたい。


 こうして二つの世の中の事実をしった俺は。知ってしまったからには使わないわけにもいかないと慣れない言葉で

「じゃあ?こころはいきなりどうして俺に話しかけてきたんだ?今まで話したことなかったのに?」

 男友達と話しているようにふるまって、がんばった俺に対して彼女はまたもやいきなり、こう答えたのだった。

「今日の放課後、暇かな?よかったら一緒に帰らない?」

 と。

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