第6話

今日はいつものように

スラスラ書けそうにない…。




こういう日もある。



それでええの。



まぁ

つらつら適当に書いてみよう。



私はつむじから香るその人の匂いを嗅ぐのが好き。


少しミルクっぽい人もいれば

海のような塩っぽい人もいる。

野生くさい人もいれば機械のような匂いの人もいる。

そういえば

昔好きだったあの人はバニラっぽかったなぁ…



オフコースの歌で

老人の呟きという歌がある。


「大空へ海へふるさとへ

私はもうすぐ帰ってゆく

大空へ海へふるさとへ

私はもうすぐ帰ってゆく


いつまでも空を見上げて

老人はあの頃を思い出すのだろう

私の好きだったあの人も今では

もう死んでしまったかしら…


大空へ海へふるさとへ

私はもうすぐ帰ってゆく

私の短い人生は私の生き方で生きたから


もう1度若い頃に戻りたいと思うこともない

ただあの人に私の愛が伝えられなかった

それが心残りです


私の好きだったあの人も今では

もう死んでしまったかしら…」



これを聞いたのは小学校5年生。

当時、親が足を運んでいたある宗教で知り合った人が

オフコースの大ファンで

その人から全てのアルバムをダビングしたTAPEを箱ごと頂いた。

「ワインの匂い」「さよなら」「緑の日々」「秋の気配」「夏の終わり」いろいろあるが

その時に1番こころに響いた歌がこれだった。


自分は核家族で育ち

身近におじいちゃん、おばあちゃんがいなかった。

だから一般的なおじいちゃんおばあちゃんしか知らない。

私の妄想できるおじいちゃんおばあちゃんとは

昔をよく語りあの頃はよかった、戻りたいのぅと呟くぐらいで

まさか、好きな人に好きって言えないことを後悔するおじいちゃんおばあちゃんなんて妄想の範囲外だった。



しかし

きっと私も老人になった時

その後悔だけはしたくない!!と切に思ったので

あの頃の私は

好きな人には絶対好きって言おう!!

と心に誓った。



あれから31年…

その誓いは今だに守っていますよ*ˊᵕˋ*

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