第4話  水

水が流れるように私の心も自由なら

きっと駆け出しあの丘の上まで

住み慣れた町を上から見下ろし

自分の居場所を確かめる

そしてその水のような心を少しずつ宙へと還す

まるで解き放たれた幾千もの鳥のように

心のカケラは街中に降りそそぐ

密かな輝きを抱きしめながら

私の水は街を潤し

渇いた人々に新しい意志を与える

太陽の光に照らされながら

月の光に抱きしめられる時を待つ

水が流れるように私の心も自由なら

きっと駆け出しあの空の中まで

住み慣れた町のすべての涙を

心とともに雨へと変える

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