第10話《魔本導くアナザーワールド》リプレイ⑤
~ミドルフェイズ2『村にて』 情報収集編~
人狼を撃退し、村人たちを救ったPCたち。
村長は彼らを好意的に、丁寧に扱い、自宅へと迎えてくれます。
人狼さえいなければ、美しい草木に囲まれた、素朴な一軒屋です。
GM:全員そろったのではりきっていきましょう。みんなはイラついてると思いますが。
阿東一価:ところで1つ提案なんだけど
GM:はいどうぞ
阿東一価:えーと、あ、これだ。女神様から貰ったという扱いで、経験点2点前借りしてドクタードリトル取ってもいいかしら。ちっとコミュニケーションに難があるのは困る。阿東君一応ノイマンだった
GM:自分で解決していくスタイル……! いいよ。イージーだしね。(そして女神様は電波で話が通じないしね。)どのみち女神通訳はするつもりでしたが……
阿東一価:ウィッス。ありがたい。追い詰められた(って程でもない)ストレスにより、阿東一価の能力は進化した……!
GM:ストレスかけてごめんねー! 窮地に陥った阿東君は村人たちの話がわかるようになりました。
阿東一価:「ああ、"ホニャホニャ"が"ありがとう"で"ホニャララ"がございます、か」
あまりの習得の速さに村人たちはきっと驚いたことでしょう。
GM:現在、PCたちは村長さんの家に招かれています。情報収集したい方はシーンインお願いします
椎名 護:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 10[10]+41 → 51
ヒドゥン:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 2[2]+70 → 72
阿東一価:阿東一価シーンイン(浸食率:50->56)
椎名 護:いいチャージインだ
GM:おおお、けっこう上がっちゃってますね
阿東一価:いや、支部長はビルド上の都合で……w
椎名 護:して、動き始めてもよろしいですかな?
GM:うん、大丈夫。村長さんが皆さんの質問に答えてくれますよ
村長:「ありがとうございます。あの素晴らしい力、貴方がたが女神様に遣わされた救世主様に違いありません……!」
椎名 護:ふむ。判定の成功度合いで村長の答えが変わる的なアトモスフィアなのね
村長:「そう、そういうアトモスフィア」
《情報収集項目》
情報:噂話 達成値6
・村について
・人狼について
情報:UGN 達成値14または20
・FHセル《イリュージョン・キング》について
椎名 護:FHセル《イリュージョンキング》について振ります
村長:20以上でたらオマケ情報がもらえます、どうぞ
椎名 護:3dx+10「どういたしまして……時に、このあたりを荒らしている奴らについて教えて頂いても?」
DoubleCross : (3R10+10[10]) → 8[1,5,8]+10 → 18
阿東一価:援護の風いっとく?
椎名 護:2点財産点を使い20にのせます
ヒドゥン:「前に来た救世主の事もだな」
村長:「かくかくしかじか……」
椎名 護:「まるまるうまうま……」
ヒドゥン:通訳ー!
阿東一価:「つうやくつうやく」
GM:村長は、楠木っぽい人を見かけたと言っています
阿東一価:「どちらで?」
GM:森のほうですね。ただし、彼は救世主ではないと言っています
ヒドゥン:救世主かそうでないかはどこで判断しているんだろうなぁ
GM:彼は村の女の子にちょっかいかけたり……食べ物を盗んだり……
椎名 護:……チンピラじゃねぇか
ヒドゥン:なんだ、ごく普通の勇者の行動じゃないか
椎名 護:言われてみればそうだな、ツボ割ったりな
GM:そういう考え方もある。――村長は彼のことを「人狼の王の手先だろう」と言っています。
椎名 護:「ほぅ、アレには王が」
阿東一価:そんなのいるのか
村長:「誰かの指示を聞いて動いているようでした」
阿東一価:「イリュージョンキングのリーダーとかですかねぇ?」
GM:当たり。皆さんはかつて蘭子ちゃんが集めてきたイリュージョンキングの情報を思い出します。情報は事務所に残ってるでしょうから。
情報:FHセル《イリュージョン・キング》
絶対的なリーダー、茨王二(いばら/おうじ)という人物が率いているなんの変哲もないFHセル。構成員はリーダーに絶対服従。命令違反は即処分。
残業代も払わないどころか、アルバイトの金を巻き上げて美容代に使い込む非道ぶりで知られている。
ヒドゥン:何故UGNを抜けわざわざこんなブラックセルに……
阿東一価:……チンピラよりタチが悪いな
GM:抜けたんじゃなくて、追い出されたようなもんですからね
椎名 護:なんか楽しそうな何かだ
ヒドゥン:小物感がヒドイ
椎名 護:なんの罪悪感もなくインタビューできそうだ
ヒドゥン:何よりこんな奴でもクリスマスパーティーを構成員と一緒に祝おうという心があるのが
GM:えっと、椎名君ががんばってくれたので、シンドローム情報なんかも公開されます。
情報:エネミーのシンドローム
楠木蓮:キュマイラ/ピュアシンドローム
茨王子:エンジェルハイロウ/ハヌマーン
阿東一価:w 楠木はあれか。《不確定な切り札》のクズ野郎バージョンか
GM:それはもう別人なのでは
ヒドゥン:確定したブタ
椎名 護:ぶひいいいいいい。他に尋ねたいこと……茉莉ちゃんについては別項目と思った方がいいのかな? セルと基本的に関係ないし
GM:情報収集終了後に自動的にわかります。
椎名 護:「……二人だけ? ……最近現れたその手の悪党はその二人だけ?」
GM:村人たちは楠木さん以外見かけてないっぽいです
椎名 護:「ふむ……ありがとうございます」次の判定かな?
ヒドゥン:そもそも茨木が人狼の王とも限ってないからなぁ
GM:判定どうぞ!
阿東一価:じゃあ人狼についてを阿東が
阿東一価:7dx+2
DoubleCross : (7R10+2[10]) → 10[3,7,9,9,10,10,10]+5[4,4,5]+2 → 17
阿東一価:7個も振れればこんなもんよな
GM:オーバーキルですね。では以下のことがわかります
情報:人狼について
アナザーワールドでは、普通の暮らしをしていた人たちが突然、発狂して狼になる謎の現象に悩まされている。人狼は徒党を組み、群れになって獣のように暮らしている。攻撃的で無慈悲、人としての記憶は存在していない。
椎名 護:「……よくあるジャーム?」
阿東一価:「レネゲイドに感染してジャーム化した、というように見えますけど」
ヒドゥン:まぁ、そもそもこの世界は何なんだって所から疑問点なんでなぁ
ヒドゥン:「ジャームにしては外見の変化に統一がありすぎるな、何かのエフェクトの影響かも知れない」
阿東一価:メタ的には誰かの虚実崩壊で作られてる世界なんだろうが、うん。この3人に分かることではなさそう
GM:最後の判定、やります?
水島七里:「村人は人狼になる現象をどう考えているんでしょうね?」という事で村について調べます
GM:どうぞ!
水島七里:七里は全能力3で、侵食ボーナスついて
水島七里:4dx10
DoubleCross : (4R10[10]) → 10[2,2,5,10]+10[10]+1[1] → 21
椎名 護:ははっ
水島七里:何でも教えてください
阿東一価:なんか今回随分回るなw
GM:わー。6程度の情報しか用意してないのに
情報:村について
現在皆さんがいるのはコルボ村。普段は平和な村だが、森に現れた人狼たちに苦しめられている。人狼は《悪しき心の持ち主》が生み出す魔性の存在といわれており、人々は女神に導かれてやってきた勇者が人狼たちの王を倒してくれると信じている。
阿東一価:「その人狼の王というのを倒せば帰れるんですかねー」
ヒドゥン:「それは女神様次第だろうな」
椎名 護:「先の話だと帰してはもらえそうだよね」しかし、平均して1平方キロメートルに1人の割合で『世界の破滅を企む邪悪な魔術師』が生息していそうな世界観だな
GM:女神様は小学生で時間止まってるのでなんかそんな世界観になっちゃう、と申しております
阿東一価:小学生のスタイルじゃねぇよ!?w
GM:ちょっとね……図書室が充実してて、ラノベを読み過ぎました。
水島七里:これはコルボの村です
椎名 護:ここは武器と防具の店だ、何か買うかい?
水島七里:武器や防具を装備しないと意味がないよ(炎の爪を掲げる)
阿東一価:「ところでこんな女の子に見覚えありますか?」写真見せよう
GM:村長は写真をはじめてみたのでビックリする。
村長:「なんて精巧な似姿なんだ…!」
GM:それで、「実は…」って奥から日記帳を持ってきてくれます。
村長:「実は、君たちが来る前にこの村に来た別の救世主様がいて、これはその方の持ち物なのです」
ヒドゥン:かゆ……うま……
GM:かわいいウサギさんが描かれた表紙には「小林茉莉」って書いてある。読みますか? 読みませんか?
椎名 護:「……こんなタイプなんです?」パラパラとめくるが
GM:内容は日本語で書かれています。
内容①『いきなり知らない世界に連れて来られて、どうしよう。救世主とか言われても、困っちゃうよ。でも、村のみんなも困ってるみたいだし……私ががんばらないといけないんだよね』
阿東一価:クラスメイトの持ち物を見るのはあれだが、緊急時だものね
GM:茉莉ちゃんもわかってくれると思います。
ヒドゥン:しかし小学生のイメージの割りにハードモードな異世界ものだ
内容②『アナザーワールドの女神さまは、人狼に悩まされている村の人たちを助けたら元の世界に帰してくれるって約束してくれた。だから勇気を出さないと。それに、ネットで読んだ小説みたいに勇者の特別な力が目覚めたりするかもだし! 待っててね、お父さん、お母さん、クラスのみんな。がんばって人狼を倒して、絶対に元の世界に戻るからね。だけど、ほんと言うとちょっと怖いな……』
椎名 護:だけどちょっと だけどちょっと わたしだって こわいな
ヒドゥン:おばけなんてないさなんてわかるわきゃねーだろー
~わかる~
GM:日記はそこで終わっています。
椎名 護:「……阿東さん、この人格闘技かなにかやってたんです?」
阿東一価:「いや、知る限りは……」やってないよね?
GM:やってないね。もーほんと普通の中学生女子だよー
NPC:小林茉莉
クラス委員長を押し付けられやすいお人好し。明るく気さくだけど、がんばりすぎて寝込むことも。黒髪。へんな属性とかはない。眼鏡もかけてない。
ヒドゥン:眼鏡もないし……あれ? 詰んでない?※
※詰んでます。
GM:村長さんいわく、彼女は日記を託して森に出かけて行き、戻って来ないそうです
椎名 護:「……何日前です?」
椎名 護:(わざわざ託すのか、村長に……。ご遺族への説明は用意しておこう)
GM:だいたい、三か月前、という返答がかえってきます
阿東一価:む。これ現実とこっち側では時間違うな
水島七里:「時間の流れが違う?」
GM:その通り、時間の間隔はここじゃしっちゃかめっちゃかみたいですね。日記の量もかなりあって、茉莉ちゃんは三年前にここに来たことになってます。
阿東一価:ちょまwww
GM:日記によると、茉莉ちゃんは自力で謎言語を解読して、村人たちともコミュニケーションをとってたらしいです
阿東一価:天才というか頑張り屋さんというか……w
椎名 護:(それじゃ真っ当には戻れないな、本人には悪いがこっちで生きる方が幸せじゃないか?)
水島七里:ではもうちょい日記を調べて片丘さんとか山根さんとか川原さんとか出てこないか調べたい
阿東一価:誰かと思えば他の行方不明者か。
GM:いいですよ。……こういうとき、判定はどうすればいいのかな
~判定について議論に~
水島七里:速読は……知識?
椎名 護:芸術:速読術知識:女子中学生の日記あたり?
水島七里:まぁ文章の中に気になる名前が、なら知覚でも
椎名 護:ないしは、女子中学生のファンタジーな文面を読み解くための「意志」やファンタジー思想あふれる文章を理解するための「知覚」?
GM:むしろ芸術・文学とか?
水島七里:ページをめくる技術は白兵?
阿東一価:大喜利になってるぞw
GM:当て推量でそれっぽいところを引く感覚——!
椎名 護:苛立ちを著者に叩き付けることを支えにやっていくならば射撃じゃないかな
水島七里:では感覚になった。昼が来て夜になった。第二の日である
阿東一価:それは意味が分からんw
~結論~
GM:では何かしらの判定で10以上
阿東一価:何かしらってw
椎名 護:……出て振っていいかな?
阿東一価:あー、知り合いだし一応阿東がやるよ
椎名 護:どうぞ
阿東一価:シーンインとか要る?
GM:いらないよ。ダイスどうぞ
水島七里:←ぶっちゃけどんな判定であれ技術無し4d
椎名 護:←とりあえず 情報:UGN が10だからなんでもいいや、の顔
阿東一価:じゃあ「こんなネット小説が今流行りなんですよー」なんてのをテレビで話するために読んだってことで情報:ウェブで
GM:声優もやってるものね
阿東一価:7dx+4
DoubleCross : (7R10+4[10]) → 10[2,3,4,5,5,9,10]+6[6]+4 → 20
GM:超余裕。
阿東一価:全部さっさと片付けたようだ
~異世界にやってきた人々の行方~
日記により、異世界に来た人々がどうなっているかを知る三人。
すると、人々は意外な生活をしていることがわかりました。
GM:それでは、一年前のあたりに、なんとかっていう王都で魔術師として暮らす片丘さんや、山賊のリーダーとして活躍する山根さんや……
水島七里:活躍しちゃダメだろ、山根
GM:異世界では珍しい喫茶店経営で儲けまくってる川原さんの記述がわんさと出てきます
阿東一価:しかも女の人ですよ山根さん
GM:料理も上手いし、包容力あるしで、山賊からモテモテらしいです。みんな異世界で楽しく暮らしてるみたいです
椎名 護:「……放置して帰った方が良い気がしてきた」
水島七里:というか片丘さんが魔術師やれてるって……異世界特典?
GM:実技ではなく文献研究が得意分野だそうです
阿東一価:「というか王都とかあるあたり、この世界結構広いみたいですよ」
GM:なお他にも異世界人はいるらしいです。どなたもここから離れたところに住んでますが。そして、その中で茉莉ちゃんだけが「帰りたい」みたいですね
阿東一価:他は適応しちゃったのか……w
水島七里:ていうか茉莉ちゃん今17歳か
椎名 護:帰っても元の世界に順応できないだろうな
GM:違和感あるでしょうね
阿東一価:帰った後ご家族にどう説明すりゃいいんだろうな
GM:記憶消しちゃう?
椎名 護:肉体年齢がな……まぁ、別にそれはそれでって感じも少しあるものの
阿東一価:数年分ってきつくないか。っていうか覚醒してたらそのままUGNに所属して貰った方が良さそう
椎名 護:塀の中で囲っておいた方が。※
※突然怖いことを言い出す椎名君。
水島七里:……で、森に向かったのが三か月前、女神の話によるとまだ生きているっぽい、急いだほうがいいのか。
椎名 護:小林茉莉に 同情/憐憫 でロイスを取得します……します……
椎名 護:「……生きていれば森の奥にいるんですよね? 急いで片付けにいっちゃいます? 奥にいるのがイリュージョンキングのボスだったらこれも片付いて一石二鳥ですし」
阿東一価:「そうしましょうか。早めに終わらせたいですし」
GM:それでは皆さんは森の中へ~。早めに終わらせたいところ、申し訳ありませんがFS判定はさんでもいいですか
阿東一価:むしろFS判定は早めに終わらせるためのものだろう。しかしな……冷静に考えると無理に帰らなくてもいい気がして来た。阿東君の立場からして
GM:えっ? 阿東くんが帰らないの!?
~突然、阿東君が元の世界に帰りたくなくなってきた~
阿東一価:今のところ積極的に帰る理由が「茉莉さんを帰す」ことと「なんかあの女神嫌」ってだけなんだよな。あーでも帰って自分の出てるドラマを見るのが出来ないってのは……。でもそれもこの世界で活躍しちゃえばいいのか……? まぁ保留で
GM:自分の出てるドラマどころか、この村、鏡もないですけどね
阿東一価:マジか
GM:都会に行ったらあるかも?
水島七里:自分の日常が消滅するからジャーム化するんじゃないかなぁ
椎名 護:確かに今あるロイスはとりあえずまっさらになるねぇ
GM:阿東君こっちに残りたいかも疑惑……
どうなる、阿東君。
無事に三人そろって元の世界に帰れるのか!?
次回はFS判定です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます