第42話 腐り姫
┌(^o^┐)┐
「この↑珍生物が
「恥ずかしながら…いろいろと成分が足りないとそうなる、と本人が言っておりました。」
「
「あっ、聞かなかったことにしましたね。賢明です。やはり私個人ではお力になることはできません。申し訳ございません。」
「ぬう…しからば他に力を貸していただけそうな神の心当たりは…。」
「残念ながら…肉体再生は特別な神スキルが必要です。我々以外には使えるものも少ないかと…。」
「むう…月読殿が捕らわれの大和殿の魂を奪還しても肉体が再生しないことには…。」
┌(┌^o^)┐<!その話kwsk
「この珍…蛤貝姫殿、喋れたのですか。」
┌(┌^o^)┐<月読様が何をしてるのかとかその辺を事細かに
「ええと…堀大和という高校生が今黄泉の国に捕らわれておりまして、その原因が天照殿にあるため責任を感じた月読殿が救出に向かっているのですぞ。」
┌(┌^o^)┐<…キテルかキテナイか…どっちかというとキテル気がする
「…。」
┌(┌^o^)┐<月読様×男子高校生…ある!
「ねーよ!私たち貝類はちゃんと有性生殖だからね!」
「来てるとか来てないとか何やらブツブツ言っておりますな…。」
「…塩土老翁様は『貝合わせ』という遊びをご存知ですか?」
「確か、平安時代にできた人間の貴族の遊びですな。二枚貝のそれぞれの貝をバラバラにして、ぴったり合う一対を当てるというものですな。」
「はい、その貝合わせで使う貝は蛤なのですが、えっと、その遊びを広めたのも蛤貝姫なのです。」
「?それがどうかなさいましたか?」
「まあその…つまり、彼女はいろいろペアを作るのが好きな性質なのです。」
「なるほど、いわゆるカプ厨と言う奴ですな。」
「せっかくぼかしたのに!台無しにしましたね!」
「しかし、月読殿は男神で大和殿も男子ですぞ。」
「彼女は腐っているので…むしろそっちがご褒美…いや、もう説明するのもアレなので察してください…。」
「まあ昨今は人間界でもセクシャルマイノリティーに寛容な社会にはなってきておりますが、それを見て楽しむ嗜好についておおっぴらに言うのはあまり好ましくはありませんからな…。」
┌(┌^o^)┐<塩土さん お困りであれば私が力を貸しましょう!むしろ貸させろ!
「なっ!あんた勝手に何言い出すの!?」
┌(┌^o^)┐<合法的に男子高校生の肉体をなでくり回せるチャンス!乗るしかないこのビッグウェーブに!
「この汚物…若かりし日の大国主さんを治療した時からまるで成長していない…。」
┌(┌^o^)┐<𧏛貝ちゃんも乙女ゲーとかやってるくせに
「いや、乙女ゲームはちゃんと男女なので健全ですよ!?そりゃ推し以外も攻略するけど!」
「オホン、では蛤貝姫殿は力添えいただけるということでよろしいのですかな。」
┌(┌^o^)┐<むしろこちらからお願いしたい
「ちょっ!蛤貝姫!勝手なことすると
┌(┌^o^)┐<大丈夫だ問題ない
「その自信はどこから…。」
「しかしこんな珍生物なナリで肉体再生はできるのですかな…。」
┌(┌^o^)┐<いけるいける あと成分を補給すればちゃんと神の姿にもどるよ 具体的にはぺろぺろしたり濃厚な絡みを見たり
「結構…では、気の変わらぬうちに人間界に参りますかな。若干、不安ではありますが。」
「あーもう私知らないよ…。怒られるなら蛤貝姫だけでお願いね。」
「まあ神々のいざこざは天照殿や月読殿がうまくまとめてくれるでしょう。𧏛貝姫殿が心配されることではありませんぞ。」
「しょうがないなぁ…。」
┌(┌^o^)┐<さあ行こうか あっ帰りに中野に寄ってくるけど何か欲しいものある?
「ねーよ!そういうのは天ゾンとか通販でこっそり買うから!」
こうして塩土老翁は蛤貝姫の協力を取り付けることに成功したのだった。
*
─ 人間界・大和の家
「ぱせり殿!マサル殿!ただいま戻りましたぞ!」
「シオツチのおじさん!おかえりー!」
「案外早かったッスね。ヤマトのことは大丈夫そうですか?」
「もちろん、私の交渉でちゃんと協力を取り付けることができましたぞ!」
「と言うと、三分割にされたっていう傷を治すことができる神様を連れてきたんスね!すげえ!」
┌(┌^o^)┐<おいすー
「…。シオツチさん、この変なのは。」
「神ですぞ。」
「これが。」
「肉体再生の分野では一応名の通った神ですぞ。」
「かわいー!」
┌(┌^o^)┐<男子高校生!男子高校生をぺろぺろしたいわ!
「ねえ、シオツチさん。」
「…ちゃんとした神ですぞ。」
「ぱせりちゃんにはあまり見せない方が良いッスね。」
┌(┌^o^)┐<ハァハァ(*´Д`)
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