第5話。買い物。

ここは近所のスーパー。今日は特売の日。


ギャンブラーことは、1週間分の買い物に。


ギャンブラーこと:ーーこれを買って。ーーーあれも。


目付きが違う。たかがスーパーの買い物で。


ギャンブラーこと:じー。


んっ?何だ?


ギャンブラーこと:ふんっ!


何か気迫が違う。


おっ!いきなり走り出した!


店員:卵1パック5円でーす!


他のお客も集まって来た。


ギャンブラーこと:べぇー!


おっ。弾き飛ばされた。手には卵1パック。


ギャンブラーこと:次!


ミサトさん:やーね。あの子お金持ってるのに。


シンジ君:ほんと。あれは相当なケチだね。


ミサトさんとシンジ君に言われ、一瞬動きが止まる、ギャンブラーこと。


ギャンブラーこと:つ。次。


パン。ラーメン。うどん。パスタ。カレー。


ギャンブラーこと:わー!


ギャンブラー:ぎゃふー!


次々、飛ばされながら買って行く。


お前、お金持ってるんだろ?ここ迄しなくても。


ギャンブラーこと:放っといて!あれも!これも!



店員:ありがとうございましたー!



ギャンブラーこと:ふー!これで生きていけるー。


大袈裟な。ケチなのか?


ギャンブラーこと:バカ言わないで!計画的よ!計画的!


ミサトさん:計画的?

ただのケチでしょ。あんた。

どこがギャンブラーなのよ?


シンジ君:少しは、人の為になる、お金の使い方したら?


ギャンブラーこと:ーーー


二人に言われ、固まるギャンブラーこと。


両手には1週間分の食料。


こうしてギャンブラーことの、日常は続いて行く。

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