花騎士小説

FAL

お題『喧嘩をしたらその日のうちに仲直りする』

『団長様なんてもう知りませんわ〜!!』


そう言ってハナモモは部屋に閉じこもってしまった。

そのワケはハナモモが大切にとっておいたアイスをうっかり食べてしまったのだ。

しかし、それ以上に『たかがアイスじゃないか。』と言ってしまったのが良くなかったらしい。


『本当にごめん...。』


『うぅ〜、私のアイス...ぐすんっ...』


『今度ハナモモの分のアイスも買ってくるから...』


『...!本当ですの...?』


『うん、だから許してくれないかな...』


『...わかりましたわ。』


すると部屋の扉が開き中からハナモモが出てきた。

まだ少し機嫌が悪そうな顔をしている。


『団長様のことは許しますわ。ただし...』


『ただし?』


『私のアイスを食べたお詫びにアイスを2個買って下さいませ!』


『わかった、いいよ。』


『本当ですの!?団長様、大好きですわ!!』


ハナモモの不機嫌そうな顔は消え、ぽわぁっと笑顔が戻っていた。

アイス2個なんてお易い御用である、"その日のうちに仲直りが出来るなら"

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