落っこちた木の実②

ところが、草むらまで来た時、急に鼻がムズムズしてくしゃみをしてしまいました。くしゃみに飛ばされて、木の実が一粒、腕から落ちて転がっていってしまいました。

猿は慌ててかがんで、草をかき分けたり石を裏返したりして木の実を探しました。しばらく探して、ようやく、草に囲まれた何も生えていない地面の上にあるのを見つけました。

「あった!よかった〜」

猿は安心し、大事そうに一粒の木の実を拾い上げると、また 食べながら歩き出しました。

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