それでも麗華はあきらめない

桜木花

悉麗華は恋をしている。何を隠そう、そのお相手は先生である。麗華の通っている高校で数学の先生をしている貧弱でメガネで黒髪がサラサラで身長は高いけど顔はそんなによくなくて、仕事はできるけど家事はできない彼女もできない先生、宮池芝先生に恋をしている。そう、恋をしているのです！

麗華は思っていたのです。

私には先生と上手くいく未来とか告白する勇気とか色んなものがたらないから、一生この恋を秘密にしようと。それを、親友のゆうちゃんに言いました。そしたら

『それ、秘密になってないじゃん。』

と論破されてしまいました。そんなこんなあって、麗華はこの恋をどうにか忘れてがばんばって、がんばって、この恋を忘れて青春を謳歌してやるぞ、と意気込んだが昨日。

今日、麗華が一人暮らしするアパートの隣に越してきたのは、先生でした。私の恋していた宮池先生でした。

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