生きるという事

こびと

衝撃の検査結果


ある日のワイルドキャッツの練習風景。


普段と変わらない練習風景に、今日だけはあからさまな違いが見えた。


ジェイソンが息切れを起こし、立ち止まって居た。


「大丈夫か、ジェイソン」


トロイが駆け寄れば、ジェイソンは息切れしながらも笑って大丈夫と答えた。


それに安心したように、トロイを始めとしたワイルドキャッツのメンバーは練習を再開した。


しかし、それは普通の息切れとは違って居た。


息切れは長く続いた他、ジェイソンは辛そうな表情をして居た。


そして、次第に顔が赤くなっていった。


「おい、ジェイソン…なんか凄ぇ顔が赤くなってんぞ、熱か?」


チャドがからかいながらジェイソンのおでこに手を当てた。


「うお熱っ、ジェイソンお前、マジで熱出てんぞ!?」


からかい半分だったチャドがびっくりしながらトロイを呼んだ。


そして、トロイがボルトンコーチを呼び、ジェイソンとの会話の結果、ジェイソンは早退することになった。


ジェイソンの熱や息切れに異変を感じたボルトンコーチの意向で病院で検査を行った。


そして…医師から衝撃の検査結果を聞くことになった。


『ジェイソン・クロスさんは腎臓癌、ステージ3aの状態です』


『すぐに抗がん剤治療に入りましょう』


トロイは呆然とし、チャドは「嘘だろ!?」と叫び、ジークはパニックを起こしていた。


ボルトンコーチは俯いて額を抑えた。


ジェイソンはというと、ただただ困った表情を浮かべていた。


そして、次の日から…抗がん剤治療が始まった。

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