夏と、君と、スイカバー
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「あぢぃいいいいいいいいいい」
コンビニを出た途端に
「夏なのにそんな格好してるから暑いんだろ……」
「これはあたしのアイデンティティなのッ!」
思いっきり睨みつけられた。
なぜだか知らんが、彼女は一年中ゴスロリ衣装に身を包む。今日もまさかの長袖である。
こんな田舎町だと物珍しさでじろじろ見られるから、本当にやめてくれ、最近は常々そう思う。付き添いの俺の気持ちも考えてくれ。
七竈はコンビニで買った
今日は本当に暑かった。ニュースによると、今年の最高気温を更新するらしい。
「……今日の夜、雨降らなければいいわね」
七竈の首筋を、一筋の真っ赤な
俺にはなんだかそれが血みたいに見えた。
——。
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「……そうだな」
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