End of the autumn〜side 黒〜

シルバー

【prologue】

 最初は、ちょっとした出来事が原因だった。

 特別"何か"をした理由でもなく、

友達と言う他人の都合の良いように、仕向けられた"罠"のせいだった。

 彼女は、裏で他の友達と共に俺を罵った。

 表では仲良く、裏では残酷な一面もあったと言うことは知っていた。

 ある日の出来事で俺の日常生活は、狂ったんだ。

 小学生の頃だった。給食の準備の途中、俺は独りで黙っていた。友達も少ないのもあったし、何より嫌われていたから、人が話しかけてくることはなかった。それを見ていた彼女は、

 俺に近寄り、変顔をした。何がしたかったのだろう。だが、俺は彼女の変顔を見ていたら、少しずつイラついてきたのだ。馬鹿にしているように見えた。

 俺は、彼女が首をくすぐられるのが苦手なのを昔から知っていた。

 その行為が人生を変わるとは思いもしなかった。

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