うんりょーのクリスマス☆<番外編>

侘助ヒマリ

うんりょーのクリスマス☆

うんりょーへ入る前に…

『うんりょーのコイビト♡』あらすじ&人物紹介

【本編のあらすじ】


 私立藤華とうか高校に入学した知華ちはなは、高校では帰宅部となってバイトやカフェ通いを楽しむと決めていた。

 ところが入学早々、中学時代の剣道部の先輩から強引な部活勧誘を受けてピンチに陥る。

 そんな知華を助けてくれたのは、超絶イケメンの紫藤鷹能しどうたかよしという人物だった。

 ギリシャ彫刻のように完璧な調和の美を誇る鷹能先輩は、助けた知華を吹奏楽部の部室である“青雲寮”に強引に連れて行く。

“うんりょー”と呼ばれる古い木造の元合宿所。そこは個性豊かな部員達が集う「藤華の魔窟」と呼ばれる場所だった。


 吹奏楽部への入部をなんとか断ろうとする知華に、なぜか強引に迫ってくる鷹能先輩。

 知華は友人から、彼こそ“うんりょーのぬし”であり、ヤバい人物だと聞かされる。

 青雲寮に一人で住み込み、かつて暴力事件まで起こしたことがあるという噂の鷹能先輩だが、彼の魅力に触れるたびに、知華は戸惑いつつもどんどん惹かれていく。


 毎朝鷹能先輩と青雲寮でおにぎりの朝ごはんを食べるうちに、後戻りできないところまで鷹能先輩を好きになった知華だったが、そこで彼女は衝撃の事実を知る。

 鷹能先輩はこの土地を代々治めていた紫藤本家の嫡男であり、知華と婚約しなければ結婚相手となる予定の美しい許嫁いいなずけも存在していたのだった。

 許嫁から逃れるために自分を利用したのかとショックを受ける知華だったが、鷹能先輩の誠意の詰まったプロポーズの言葉に、先輩と“絶対に”離れないという覚悟を決めてプロポーズを受けることに。


 鷹能先輩を想い続ける許嫁・志桜里しおりの存在や、名家の紫藤家ならではの試練を乗り越えつつ、婚約の最終条件である“うんりょーでの同居生活”を経験する二人。

 多少のすれ違いがあったものの、お互いの絆を深めて無事同居生活を終えたのだった──。



 ──と、ここまでが6月上旬、藤華高校文化祭の頃までのお話になります。

 その直後に行われた鷹能先輩の“成人の儀”で、晴れて正式に婚約した二人。

 今回の番外編では、彼らを繋げた“うんりょー”を舞台に、魔窟の住人達を絡めた吹奏楽部恒例・ドタバタクリスマスパーティを描きます。

 甘々ラブコメですので、血糖値の上昇にご注意を!



【番外編の主な登場人物】


[星山知華](ほしやまちはな)

 パーカッション1年生。物語の語り手であり主人公。

 ちょっと勝気で明るい女の子。


[紫藤鷹能](しどうたかよし)

 トランペット3年生。知華の婚約者であり、紫藤本家の嫡男。

 かつては青雲寮で自炊して生活していたが、満18歳で紫藤家の成人の儀に臨み、現在は実家の豪邸へ戻っている。


[内山田光亮](うちやまだこうすけ)

 パーカッション1年生。知華と同じクラスで、知華に思いを寄せていた。

 告白したが玉砕し、以後は友人として(?)知華に接している。通称うっちー。


[葉山虎之助](はやまとらのすけ)

 クラリネット2年生で新部長。知華が当初“ボクっ娘”と間違えたほどの乙女系男子。通称トラちゃん。





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