大空よ、はばたけ

「紙飛行機はどこまで飛び続けると思う?」


 彼女は、ぽつりと呟く。

 俺はさぁな、と答えた。


「私ね、ここよりもどこか遠くまで飛んで行ってみたいの」

 ここは鳥かご。あの空には、俺たちにはまだ遠すぎた。

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