僕が嫌う君へ
五月雨
序章
「うちの子は無事なんですか!?」
泣き叫ぶ声がする
「落ち着いてください!息子さんは無事です!」
焦った声がする
「ほ、本当ですか!……よかった」
嬉しそうな声がする
「……ですが」
心がこもってない声がする
「やはり障害が残ってしまった様です」
冷たい声がする
「うそぉ、うそよぉ……うちの子が障害なんて!!」
叫び声がする
虫唾が走る
叫びたいけど麻酔で動けない
「ちなみに……なんの障害ですか?」
悲しみに満ちた声がする
「それは……」
ここで意識は消えた
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