永遠のマヌケ
吉田若葉
私はまぬけだ。
まぬけ、この字自体がひらがなで書いても、カタカナで書いても、漢字ですらまぬけに見える。
まぬけな人って、太った狸みたいで可哀想じゃないか。
アホそうな見た目のくせに、プライドが高くて狂暴(近所の狸が狂暴なのです)。
あーあー、なんで私はこうなのさ。
まぬけじゃない、なんでもカッコよくしてしまう奴が憎らしい。
あいつらなんか、静かな電車で、でっかい音で臭い屁をすればいいのに。
……なんて嘆いても、私は永遠にカッコよくなんてなれない。
"永遠のまぬけ"だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます