永遠のマヌケ

吉田若葉

私はまぬけだ。

まぬけ、この字自体がひらがなで書いても、カタカナで書いても、漢字ですらまぬけに見える。


まぬけな人って、太った狸みたいで可哀想じゃないか。

アホそうな見た目のくせに、プライドが高くて狂暴(近所の狸が狂暴なのです)。

あーあー、なんで私はこうなのさ。

まぬけじゃない、なんでもカッコよくしてしまう奴が憎らしい。

あいつらなんか、静かな電車で、でっかい音で臭い屁をすればいいのに。

……なんて嘆いても、私は永遠にカッコよくなんてなれない。

"永遠のまぬけ"だ。

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