Zork
Tekkamaki MANUF Ltd.
A
“あなたは今、《白い家》の西にある野原に立っています。正面の白いドアには板が打ち付けられた跡があります。そして、ここには小さな郵便箱があります。”
緑の原っぱに囲まれた《白い家》は、おおよそ四から五人の家族が住むに適した広さに見え、ポーチにはくたびれた木のベンチとテーブルがあり、そこにはバットとグローブ、トラックのおもちゃが棄てられています。近くには空き家と思しき犬小屋もありました。そして、《白い家》に居住者がいるかどうかも、あなたは知りません。
あなたは家の周りをぐるりとまわりましたが、小さな郵便箱と朽ち果てた芝刈り機、物置らしき建物、掃除用具などを立てかけていたであろうラック以外に見つけたものはありません。白いドアに打ち付けられていた板の破片すらも見当たりませんでした。住人の気配はありませんでしたが、物音や会話が聞こえた錯覚を感じました。
この家の玄関から奥に伸びた通路の間には数枚のドアが配置されていて、更に進めばリビングルームがあります。あなたはずたずたのドアにノックをしてから、何らかの返事が返ってないことを確認し、ドアノブを握り、《白い家》に入ります。
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