リガラット共和国
●ギーナ・ブレグレウズ
リガラット共和国代表。及び部族連邦代表。
麟尾族という、鱗の有る爬虫類系の尻尾を持つのが特徴の種族。ブレグレウズ氏族の生き残り。
性格は気さくで明るい、優しい女性。
代表と言っているが、彼女は意向をなんとなく伝えて部下が頑張っている事が多い。
身体能力はリンより劣るが、彼女はリンと違いセルエス並みに魔術を使える。
リンの一撃を正面から受けて、生きていられる唯一の人間。
少女時代を過ごした村を滅ぼされた事をきっかけに、誰もが当然に生きられる、奴隷などという階級の無い、亜人などと蔑まれる事のない環境を望み、彼女は拳を過去振るった。
その拳は古き体制を打ち砕き、仲間を助く力はあっても、理想を形にするには余りに力だけだった。
圧迫から逃れた力ある者達は暴走し、彼らを止められなかった彼女は彼らの行為を全て背負い魔王と呼ばれる。
一度心折れた彼女だったが、ただ生きて行くだけを望む者達の住む地までウムルが戦線を押し上げてきた事と、信じてついてきてくれた友たちの為に再起。
ウムルの8英雄を全て単独で打倒し、押し返す。
この世界で、最強の人間。
●レイファルナ・ブレグレウズ
リガラット共和国代表補佐。及び部族連合代表補佐。
ギーナの親友であり、彼女の一番の部下。彼女と同じブレグレウズ氏族の生き残りの鱗尾族。
人の目が無い場ではギーナと呼び捨てで呼び合う仲。最近は様付けが癖づいていて、ギーナに「また様って呼ぶー」と、頬を膨らませられる事が多い。
事務能力も人を動かす力も高く、戦闘能力も高いオールマイティ。
ただしそのどれもが仲間達に一歩劣る事が、彼女にとっての悩みの種。
特に未だにニョンに子供扱いされているのが一番の不満。
戦時中は幼く弱く、親友の力になれなかった事が、彼女にとっての大きな負い目。
●ニョン
羊顔の毛獣族。正確にはゴボド族という一族だが、本人は特に気にしていない。
全身もこもこでふわふわで、穏やかな性格。のんびりとした喋り方をする男性。
年齢は50歳程だが、本人もよく覚えていない。
家畜の飼い方に長けており、そちら方面で人を育てていたら、もうその手の仕事の責任者になれとギーナに言われてしまい今に至る。だが本人も気に入っているので問題ない。
基本的に争い事はしなくてはならない時以外はしないタイプで、そのせいで戦う力がありながら奴隷に甘んじていた。
働いて毎日の食事が有れば、それで良いかな~、という感じで彼は過ごしていた。それは彼と彼の周囲の奴隷が優秀であったのが理由でも有るが、当時の彼は知る由も無かった。
本気でニョンが戦闘をしたところを見た事が有るのは、ギーナだけ。
彼は最初、ギーナを侵略者と認識して戦い、その強さにギーナを恐怖させた人間の一人。
彼自身はあまりのギーナの強さに、今迄でも一度きりの全力戦闘をして負けた。
彼の居た国に来たのがギーナでなければ、全てがそこで潰えていた可能性がある強さを持つ。
亜人と呼ばれる者達の本当の境遇を知り、さし伸ばされ、手を貸して欲しいと頼んできた悲しい少女の未来を支えようと、彼はそれまでの生き方を捨てた。
そんな感じでギーナ以外誰も知らないけど、ギーナの側近の中では最強。
●ドローア
見た目は大きな二足歩行のトカゲで、硬い鱗を持つ硬鱗族の女性。
基本的には物静かで人当たりの良い大人。ギーナの側近の中では、常識人寄りの一人。
戦闘部族の出の人間で、ギーナの奴隷解放の噂を聞いて彼女の元に赴き、かなり初期に彼女に手を貸す。
初めて会った時はギーナの見た目に侮りなめてかかるが、あまりの強さに頭を垂れた。
当時は彼女も精神的に幼く、今は当時の事を思い出すと恥ずかしくて堪らない。
今では事務仕事の方が得意という程だが、鍛える事は止めていない。
●ドッド
地態族という、昔は自然に擬態して生きていた一族の一人。
彼は血がだいぶ混ざっていて、元の血族の血は薄まっている。
彼自身は奴隷とならずともいい程の強さなのだが、家族を人質に取られてやむをえず奴隷として戦場で生きていた。
ある日、自身が奴隷である国に攻めてきたギーナに敗北し、その上人質は既に死んでいた事を知る。
絶望で空っぽになっていた彼に、ギーナは自分の身の上と目的を語り、その手を伸ばした。
以降は彼にとって、ギーナの夢が生きる意味になった。
ギーナが一度折れてしまった事に心を痛めており、力の意味を問う人間となる。
口に出すと周囲に怒られるので言わないが、ギーナを妹のように思っている。
●ビャビャ
擬態触人族と呼ばれる一族。
あまり喋る事が得意ではない、独特の喋り方をする、可愛い声の女性。
大量の触手を絡み合わせ、人のシルエットになるようにして日常を過ごしている。
彼女達は素のままの形だと人とあまりにかけ離れた形をしており、人族だけでなく、多くの種族から魔物と同等の扱いをされていた。
だがある日彼女らの祖先の一人が人の形を真似し、顔を隠すフードをかぶり、人の様に真似をして人の里に紛れ込んだ。
それにより人の形をしていれば攻撃されないと学び、人の形をとる事になり今に至る。
だがそれでも彼らを嫌悪する存在はおり、彼女もそういった扱いを受けている一人だった。
彼女はある日、人族に襲われた同族を助ける為に本来の形で戦闘を行った。
その際に現れたギーナ達に手を貸して貰い、本当の自分を見た筈のギーナが一切の嫌悪を抱いていない事に感動し、彼女の語る理想に涙を流した。
その夢を、自分を人と見てくれる彼女の夢を、その先を見たいと。
彼女はギーナに頭を下げてついて行くことを願い、ギーナの為に自分を使い潰すことを決めた。
●レ・ミナ・スエリ・ガ・ドノ
メズネレエリ族という一族なのだが、虫人族という総称で呼ばれることが多い。
蜂のような顔をしており、体も虫のような甲殻の有る節を持つ人型。真後ろでなければ背後も見えている。
仕事中は少しばかり神経質で口調はきつめだが、心優しい男。
元々は奴隷でも、その解放戦争に興味があった人間でもないが、一族が住んでいた土地が戦争に巻き込まれてしまった。
しょうがないので話が通じる側について早期解決を目指し、そのままなし崩しにギーナ陣営の一人になっていた。
ドッドとはいまいち反りが合わずよく口喧嘩をしているが、本気で彼を嫌いなわけではない。
戦闘能力は高いけど、そっち方面に力を入れる気は無い。仕事も軍事面はドッドに任せている。
●フェロニヤ・トコヴァ
トコヴァ族の生き残りの男性。
本来は長生きであれば500年は生きる種族だが、彼ら一族は奴隷期間が長く60歳ぐらいが最長。
彼自身は40程度。100歳ぐらいまでは若々しい姿で、そこからゆっくり老けていく。
人族にしか見えない種族。ギーナに初期に救ってもらった奴隷の一人。
長い事奴隷が当たり前の生活を破ってくれたギーナに生涯尽くすつもりであり、自分の方が長生きで置いて行かれるのは解っているけど、彼女が望むなら孫子の世代も使えるつもりである。
基本的に喋らない。偶に喋る。
元々戦えなかったのだが、彼女の力になりたくて色々な人に鍛えて貰い、今ではかなりの強さを持つ。
ただし彼が強くなったのは戦争終了後であり、戦争中は率先して皆の雑事を引き受けていた。
未だにその傾向は強く、気が付くと雑務を率先してやっている。料理上手。
●巨獣族の宿の店主
彼も実はギーナの傍で戦っていた人間の一人。
猪顔の巨大獣人。ただ巨獣族というのは同じような大きな獣型の人族の総称で、正確には部族名では無い。ただ彼にとっては生き残りも少ない部族名にこだわるより、仲間が多いそっちの方が良いなと思ってる。
戦争終結後、街を作る為にその体の力を全力で注いだ。
元々は一族が暮らせるような家をと思っていたが、皆結構バラバラになてしまったので寂しくなって宿にした。5メートル近い巨体だが、穏やかで優しい性格。
●宿の主人の嫁
美人な人族。
首都建設に汗水を流し、美味しい食事を振る舞う優しい親父に惚れた。
心の底から旦那を愛しており、旦那の元の立場もあって、リガラット首都では有名な夫婦。
●宿の主人の息子
子供ながら父譲りの巨体であるが、性格はやはり年齢通り子供。
ただ顔は母の血を確実に引いており、体毛が少し少なめで表情も解り易い。
明るい良い子。
●蛇顔先生
体はぱっと見こそ人族と同じだが、全身関節で曲がらない所はない。
首都の学校ではそれなりに初期勢。人族への恨みは有るが、子供達には関係ないと本心から思っている大人。子供好き。
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