「姥捨て小屋」

煩先生

 

醜い老婆は

子役を演じ

粗悪な夜に

深酒してる


刻む歴史は

垢で汚れて

幸福さえも

心が古びる


拙い病魔は

夢想を描き

痴呆な恋に

満足してる


否む理由は

時で薄れて

終幕さえも

瞳が色どる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「姥捨て小屋」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ