第12話

「カタオモイ」




‪眠れない夜を数えて

星がひとつ落ちました

暗闇を照らす月は優しくて

涙がひとつ落ちました

この澄んだ空気の向こうなら

あなたに届く気がしたの

こらえきれない想いを溶かして

おもいきり息を吸い込んだ

いつかいつかこの指が

あなたに届くといいな

星が瞬く夜に

空の向こう側に

心よ大気に溶けて

風よ想いを運んで‬

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