一方通行だけど、好きでいいですか⁉︎

サチヤ

第1話 新しい出会い

「あーっ!! 寝坊じゃない!!」

成美なるみ!! 早くしなさい!! 遅刻するわよ!!」

「わかってる!! お母さん、起こしてくれたっていいじゃない!!」

「ちゃんと起こしたわよ!! それなのに、起きなかったのは成美でしょう!!」

「はいはい、わかった。 わかりました。」

「入学式に寝坊なんて、成美はすごいなぁ」

「あなたったら…」

今日から高校生!! これから楽しい事がたくさん待っている!!

なのに、寝坊なんて… さい先不安…

「私、一足先に学校に行くから、お父さん達は、時間迄に体育館に入ってね」

「わかったわ。 行ってらっしゃい!!」

同じクラスに知っている子がいるかな… それに、新しい友達ができるかな…

みんな集まってる… 私は、何組かしら… うーん見えないな…

(ドン!!) 痛い!!

「あっ!! ごめんね!!」

「あれ⁉︎ 成美! 君もこの学校だったんだ⁉︎」

「えっ⁉︎ 福田ふくだくんも⁉︎」

「クラス見た⁉︎」

「まだ見れてないの…」

「そっか、俺が見て来てやるよ!」

安住あずみ、安住… あったあった!! 成美は、俺と一緒の二組だよ!」

「あっ本当だ!! 他に知っている子いるかな…」

湯川ゆかわ 美乃里みのりさんも同じクラスだったよ」

「私、中学では一度も同じクラスになった事ないの… 福田くんはある⁉︎」

「俺は、中一の時に一緒だったけど、話した事はないなぁ…」

「そっか…仲良く成れたらいいなぁ…」

「成美! 教室に行こう」

「そうね、教室に行って、新しい友達作らなきゃね」

わあー… いっぱいいる!! って、当たり前か… やだ、笑いそう…

一人で笑ったら、変な人だって思われる…

あっ! 湯川さんだ! 声をかけなくちゃ!!

「湯川さんおはよう」

「おはよう…えっと…」

「私は、安住 成美、中学ではクラスが別だったから… 初めましてみたいな感じだけど、同じ中学同士よろしくね」

「良かった… 知らない子ばかりで不安だったの… 安住さん、宜しくね」

「あっ、それから! 福田くんも、同じクラスだよ!」

「福田くん⁉︎ ああ…そういえば、同じクラスになった事があるわ!」

「私も、中二の時に同じクラスだったの!」

「知っている人がいると、心強いわ…」

「本当ね…」

「あっ、そうそう、私の事は、成美と呼んでね」

「じゃあ、私の事は美乃里と呼んでね」

「なんか照れる…」

「成美、顔赤いよ」

ふふふ…っと二人で笑った


そろそろ入学式が始まるわ… 並ばなくっちゃ

ドキドキする… 私ったら、なに緊張してるの…

そういえば、お父さん達ちゃんと入ったかな⁉︎ 大丈夫よね

それにしても、いっぱいいるなぁ…

今日から、私の高校生活が始まるんだ…

たくさん、友達を作って楽しもう

よーし、頑張るぞ!!

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一方通行だけど、好きでいいですか⁉︎ サチヤ @sachiya040507

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