ハイパーご飯タイム!(今日の夕飯は七面鳥!)

 さて、風呂上がりは食事である。

 夕食は豪華そのものだった。


 ……なんてったって、七面鳥が焼いてあるからな!

 あとは、コーンポタージュに、海鮮サラダに、ショートケーキ。


「い、いつの間に、こんなに食材を……」

「男の娘戦士推進団体から毎日、最高の食材が送られてくるんです。先ほど、配送のトラックが来ました」


 ああ、動画に夢中で、まったく気がつかなかった。ってか、俺一人のために随分と金かけてるよな……。


 しかし、いかんな……こんな料理ばかり食べていては……ペン子さんの料理はどれも最高にうまいのだが、このままではピザになる。体型的な意味で。


「あ、カロリーでしたら、心配なさらないでください。男の娘戦士に変身すると、かなりのカロリーを消費しますから!」


 そ、そうなのか……? まぁ、常人の三百倍で動けるんだもんな……。さっきも、幻獣との戦いで随分と動き回ったし。


「そ、それじゃ、いただきます」

「はい、どうぞ召し上がれ。あ、ちょっと待ってください、切り分けますね」


 現在はスクール水着に着替え直し、その上にエプロンをつけているペン子さんが七面鳥を切り分けていく。

 そして、器用な手つきで、ペン子さんは肉を綺麗に皿に盛ってくれた。


「んでは、いただきます。……もぐもぐ。……こ、これは!」

「ど、どうしましたか!? な、なにか問題でもっ」


「いえ、すげぇ……うまいです」

「ほっ、本当ですか? び、びっくりしました」


 柔らかくて、なおかつ旨味が肉の中に溶けこんでいて、実にジューシーだ。


 こんなにうまい七面鳥なんて食べたことがない。クリスマスシーズンになるとスーパーマーケットのお惣菜コーナーで売ってるので、つい買ってしまうが、もう次元が違う。比べるのもおこがましい!


「本当にペン子さん、料理がうまいですね!」

「あ、ありがとうございます……その、素材がいいですから」


「本当、ペン子さんの旦那になる人は幸せですよ! こんなにうまいものを毎日食べられるんですから!」


 あまりのうまさに、ついそんな軽口まで出てしまう。


「そ、そんな……ほめすぎです。私なんて、たいしたことないですから……」


 お、ペン子さん耳まで赤くして照れているではないか。年上なのに、かわいいなぁ。


「いえいえ、ほんと、ペン子さんは自信持っていいと思いますよ。美人だし、料理も上手だし、職務熱心だし、性格もいいし、最高ですよ!」

「は、はわわ……きょ、恐縮です……」


 俺に褒められまくって、ますます顔を赤くするペン子さん。ほんと、この人かわいいよなぁ……ぐふふ。


 その後も、おいしい料理をいただきながら、ペン子さんを褒めて照れさせるという充実した時間を過ごした。年上萌えに目覚めてしまいそうだ。


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