2月2日はツインテールの日と聞いて。

「今日は、長い髪の子はツインテール。ツインテールの子との百合キスが割引だよ♪」


 普段もツインテール、赤毛を黒のリボンでツインテールに結ったロリメイド、美緒奈みおながロリッ☆とウインク。

 亜麻色ロングの季紗きさと、いつもは金髪を縦ロールのリズさんも、今日はツインテールだ。

 リズさん、照れながらツインテールのお客様へ、


「しかも、お客様もツインテールですと、さらに割引ですわ。思う存分、百合キスしてくださいね?」


 リボンやゴムの貸し出しも行ってるので、髪の長い女の子はその場でツインテールにすれば、割引対象です。


「……ちゅぅ、んむっ♪ ふぁ、んぷっ、むくぅ♪ わ、私……髪伸ばしてて、良かったですぅ♪」


 ちゅっ、ちゅぷぅ。ちゅく、ぐちゅぅぅ……。

 愛に溢れる接吻の調べに乗って、お店のあちこちで、ツインテールがわんこのしっぽみたいに揺れる。


「む、むー……」


 髪を弄って何やら不満顔なのは、由理ゆーり

 ツインテールにするにはちょっぴり短いので、今日は百合キスあんまりできなくて悔しい……、


「と、とか思ってるわけじゃないのよ? 別にっ、美緒奈とキスしたいとかじゃなくてっ……!?」


 と自分に言い訳しつつ、目は自然と美緒奈を追ってる。

 ツインテール祭りということでか、なんだかいつもより輝いている彼女を……。


 で、目が合った。


「にひひ、みんな可愛いけど、やっぱりツインテールは美緒奈様が似合うよね。ロリ天使なあたしと、この髪型……最強に可愛いでしょ♪」


「……そういうこと、自分で言うのがあんたよね」


 呆れる由理の顔を覗き込んで美緒奈、羞じらいつつにぱっと笑う。

 ツインテールがふわっと揺れる。


「由理も、宇宙一の美少女のあたしとキスしたくなったら、していいんだぞ? ツインテールの可っ愛いあたし……見てるだけでドキドキするだろ♪」


「ば、ばかっ……」


 ホントにドキドキしちゃって目を逸らす由理へ、美緒奈、今度は不安げ、恋する乙女の顔で……。


「ね、ねえ……可愛いって、思う、よね?」


 言ってほしい。言われたい。

 そんないじらしい想いが伝わってくる瞳に、由理が負けた。


「ああ、もうっ。は、恥ずかしいから、言わせるな……ばかっ」


 お店の中での大胆発言に、お嬢様たちがキャーキャー、頬を染める中で。

 我慢できなくなった由理は美緒奈を抱き締め、唇を重ねました。


「んっ、ちゅぷっ、ちゅぅぅ、ちゅぅぅぅっ……♪ ぷちゅっ、む、ちゅぅぅ……♪」


 可愛いよって、すっごく可愛いよ、って。

 どんな言葉より強く伝える、甘々百合接吻ベーゼ


「んっ、ふぅぅ……♪ ふぁ、由理ぃ……す、吸い過ぎ、だってばぁ……♪」


「み、美緒奈が悪いんだからっ。こんな、こんなっ……」


 美緒奈がこんなに可愛いのが悪い。それを口にするのは恥ずかし過ぎて、替わりに深く、舌を挿入した。


「ちゅぅ! ぢゅぽぁ、んぢゅぅ♪ ぢゅる、るぶん……んっ、む、むぅぅん♪」


 ……美緒奈のツインテールが、母に甘える子犬のように、ぶんぶんと揺れました。


《バレンタイン編へ続く》

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