お正月には口づけて

 お正月の遊びといえば、かるたに凧あげ、そして羽根突き……。


「ふふ、今日はリズさんに、正しい日本のお正月を教えちゃいますね♪」


 淡い桃色の、可愛い振袖を着た季紗きさ

 ヒマワリ色の振袖を着てみたリズを外に連れ出し、羽子板片手にウインク。


「このゲームはですね、なんと負けると……」


 羽を落とすと、顔に墨でいたずら書きを……。


「負けると、百合キスされちゃうんですよー♪」


 ……独自ルールだった。


「ちなみに勝ったら、ごほうびにすっごい百合キスです♪」


「ま、まぁ♪ 勝っても負けても百合キスだなんて、日本の女の子は本当に、百合キス大好きなのね。きゃっ♪」


 リズさんがますます日本好きになるみたいなので、よしとしましょう。


「じゃあリズさん、いきますよ。それぇ♪」


 そしてお正月の青空に、羽根突きの羽が舞う。


「やん、負けちゃった♪ ……ちゅぅ♪ ず、ちゅぷぅ♪」


「ふふ、また私の勝ちですよ? ちゅぷぅ、んむぷっ♪ んふ……ちゅちゅっ♪」


 振袖姿で華やかに百合キス……。


「ふふ、お返しよ季紗? るちゅっ、んんーふ♪ むちゅっ、むぷぅ……♪」


「ふぁ、リズさんの舌ぁ……♪ んっく、ふぅ……♪」


 これが、日本の正しい、お正月の遊び方です!


「ちゅぅぅぅー……っ♪」

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